第121話
[3/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
しかも内戦と今回の戦争で色々な意味で有名になったリィンの”身内”でもあるから、二人に対する”怒り”や”恨み”は更に強まるかもしれないわね。」
「ま、敗戦国の国民の立場でメンフィル軍の上層部の関係者に危害を加えれば”自分達がどうなるか”くらいは簡単に想像できるだろうから、ハーシェルがさっき言ったような事態は起こらないにしても、二人が周りの連中から遠巻きにされて孤立するのは目に見えているな。」
「それは………」
悲しそうな表情で答えたトワと複雑そうな表情で答えたサラ、そして疲れた表情で呟いたアガットの推測を聞いたガイウスは辛そうな表情で答えを濁した。
「も、もしかしてリウイ陛下達―――――メンフィル帝国の政府の人達がリィンさん達の退学届けを用意したのも、その件もあったんじゃ……」
「その可能性は高いでしょうね。この戦争でエレボニアが”敗戦”すれば、エレボニアの学術機関に通っていた彼らは”居辛い立場”になってしまう事は目に見えているでしょうからね。」
ある事に気づいて複雑そうな表情を浮かべて呟いたティータの推測にシェラザードは重々しい様子を纏って肯定し
「ハハ……それを考えるとアルフィンがメンフィルによってエレボニアからの追放処分を受けさせられたのはアルフィンにとっても、不幸中の幸いだったかもしれないね……」
「はい………今回の戦争の原因の一つである”ユミル襲撃”は”貴族連合軍にその身を狙われていたアルフィンがメンフィル帝国領であるユミルに滞在し続けた事で起こってしまった事”なのですから、アルフィンを逆恨みするエレボニア人が出てきてもおかしくありませんからね……」
「…………ッ………!」
「ユーシス………」
疲れた表情で呟いたオリヴァルト皇子の推測に頷いたセドリックは辛そうな表情を浮かべ、二人の話を聞いて辛そうな表情で唇を噛みしめて身体を震わせているユーシスに気づいたミリアムは心配そうな表情でユーシスを見つめた。
「後アンタ達、わかっているの?今のエリゼの考えを否定するって事はエリゼの考え――――――『実力主義が正しい事であり、皇族とは自分達が特定の人物を贔屓しても誰も文句を言えない存在』を否定するって事になるから、エリゼがそんな考えをするようになった理由――――――”実力主義”のメンフィルもそうだけどエリゼ達を贔屓しているメンフィルの皇族達の事を”間違っている”って言っているようなものよ。」
「そ、それは………」
「メンフィルや”英雄王”達は既に”結果”を出しているから、文句のつけようがないよね。」
「ハッ、そもそも皇族連中が揃いも揃って戦闘民族である事がオレ達の世界からすれば”非常識”なんじゃねぇのか?」
セリーヌの指摘に反論できないマキアスが答
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ