第121話
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いあのハチャメチャ皇女関連や公務、後は休みを利用して里帰りやシュバルツァー達に会いにいく時くらいだろうな。」
「それらに加えて戦後のリィン様達の立場も考えると、お嬢様達がエリゼ様にお会いできる機会は非常に少ない―――――下手をすれば”皆無”かもしれませんわね。」
重々しい様子を纏って呟いたミュラーの推測を聞いたティータが不思議そうな表情で首をかしげている中、アネラスは答えを口にした後ある事に気づくと呆けた声を出し、シェラザードとアガット、シャロンはそれぞれ複雑そうな表情で答えた。
「”戦後のリィン君達の立場”って………――――――あ……っ!」
「……リィンは今の時点で既に”軍団長”を任されている上軍位も”少将”なんだから、リィンが軍を辞めなければリィンはそのままメンフィル軍の上層部の一人としてゼムリアにあるメンフィルの領土もそうだが、異世界にあるっていうメンフィルの領土のどこかにあるメンフィル軍の要塞や基地、もしくは皇族の親衛隊の幹部クラスとして配属されるだろうから当然トールズに復学するなんて事はないだろうな。セレーネとエリスはどうするかはわからねぇが……どう考えても戦後二人がトールズやアストライアに復学する希望は持たない方がいいだろうな。」
「そうだね……リィン君の”パートナードラゴン”として、どんな時であろうとも常にリィン君の傍でリィン君を支えているセレーネ君がリィン君を差し置いて自分だけトールズに復学するなんて事はできない事もそうだが、セレーネ君とエリス君もトールズやアストライアに限らずエレボニアのあらゆる学術機関では”居辛い立場”になるだろうから、例えトールズやアストライアに復学したとしてもすぐに自分から辞めるだろうね……」
不安そうな表情で呟いた後ある事に気づいてトワが声をあげると、トワの代わりにクロウとアンゼリカがそれぞれ重々しい様子を纏って答えた。
「セ、セレーネ達がトールズやアストライアに限らず、”エレボニアのあらゆる学術機関では居辛い立場になる”ってどういう事ですか!?」
アンゼリカの話が気になったエリオットは不安そうな表情で訊ね
「………みんなも知っての通り、今回の戦争でエレボニアは既に多くの犠牲者を出していて、当然その”犠牲者”の中には”トールズやアストライアを含めたエレボニアのあらゆる学術機関に通っている生徒、教師達の両親、親類”も間違いなく含まれているだろうから、自分達の身内が死んだ原因となった連合―――――それもメンフィル軍の”義勇兵”として戦っていた二人に対してその人達は思う所がある……ううん、身内が殺された恨みで二人に酷い言葉をかけたり、もっと酷い場合は周りの人達を巻き込んで二人に”いじめ”をすると言った二人に危害を加える可能性は十分に考えられるよ……」
「
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