第六百話 やはりこれが一番その二
[8]前話 [2]次話
「日本人が飲まないとな」
「飲まないか」
「ウイスキーは日本人も飲むだろ」
「人によるがな」
ダンはそのウイスキーを飲みつつ答えた。独特の強い酒が胃を刺激している。その刺激を感じながら話した。
「好きな人はよく飲むな」
「まあ連合全体で飲むお酒だな」
「エウロパでもそうだな」
「それで日本でも飲むからな」
だからだというのだ。
「韓国としてもな」
「自分達の方がいいとかか」
「言いだしてな」
それでというのだ。
「国を挙げて韓国のウイスキーを飲め」
「そんな話になるんだな」
「日本のウイスキーよりもな」
「それで味もな」
「韓国の方が美味いとかな」
ウイスキーにしてもというのだ。
「言いだしてな」
「飲むんだな」
「そうなんだよ、氷までな」
「難儀な話だな」
ダンはここまで聞いてしみじみと思った。
「というか韓国も無駄にな」
「努力してるだろ」
「日本に対してだけな」
「連合も千年の間に変わったな」
建国以来それだけの歳月が経ってというのだ。
「そうだな」
「ああ、やっぱり千年経つとな」
「色々変わるな」
「もう別の国だな」
そこまで変わったというのだ。
「本当に」
「国家システムとかな」
「民主政治は民主政治でもな」
このことは変わらないがというのだ。
「各国が強くなったり弱くなったり」
「カオスな状況になったりな」
国家の形態はそのままでもまとまりが特に欠けていた時代もあったのだ、千年の歴史の間にである。
「色々あったな」
「それで変わる中でな」
「韓国は、か」
「色々変わったさ」
韓国にしてもというのだ。
「けれどな」
「日本への対抗心はか」
「このことはな」
その千年の間というのだ。
「ずっとだからな」
「それは凄いな」
「だから今もな」
「そんな調子か」
「飲むにあたっても」
そうした些細と言えば些細なことでもというのだ。
「そう言うんだよ」
「何度も言うがややこしいな」
「本当にな、けれどな」
「日本を離れるとか」
「もうな」
それでというのだ。
「かなり楽になるぜ」
「韓国もな」
「そう思ってるんだよ」
洪童としてはというのだ。
「韓国は韓国でな」
「それな、俺もな」
ダンもこう返した。
「それはな」
「思うな」
「ああ」
実際にというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ