第百九十話 空からの急襲その八
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「実際にな」
「ああ、だからな」
「多くの都を置くか」
「複都制を採り入れてな」
そうしてとだ、久志は正に話した。
「それぞれを拠点にして」
「各州の権限も強くしてか」
「治めるな、ただし各州の知事や都の長官はな」
そういった役職の者達はというと。
「ローマで任命してな」
「派遣するな」
「各軍の司令官もな」
彼等のことも話した。
「ローマで任命して定期的にな」
「交代させていくな」
「ああ、各州つまり地方に内政をかなり任せても」
「締めるところは締めるか」
「あとしっかりした政をする様に」
その為にというのだ。
「目付、あと民からの声もな」
「聞くか」
「ああ、それと知事には警察権を持たせていざとなったら軍の出動も要請出来る様にするけれどな」
「牽制もか」
「権限を強くしないと動かないけれどな」
地方の政、それがというのだ。
「しかしな」
「それでもだな」
「権限が強過ぎるとな」
それはそれでというのだ。
「問題だからな」
「牽制もするか」
「あと民の意見も反映される様に」
「議会か」
「それも置くか、勿論政府にもな」
即ち中央にもというのだ。
「あるしな」
「地方にもか」
「置くか、中央集権の国でもな」
「領土があまりにも広くなったからにはな」
「ある程度地方にも権限を持たせて」
「知事や領主の暴走や専横、腐敗を防ぐ為に」
「そして民の声が政に反映される様に」
そうしたあらゆる観点からというのだ。
「議会も開くな」
「ではな」
「それで地方の政も充実させるか、それで落ち着いたら」
その政がというのだ。
「それからな」
「また動きますね」
夕子が言ってきた。
「そうしますね」
「次はいよいよだな」
「はい、騎士団と王国ですね」
「バイキング達も島の連合王国もな」
この国々もというのだ。
「いるからな」
「この国々をですね」
「降すな、そうしたらな」
この国々を降したならというのだ。
「この浮島を統一だ、その力で」
「統一されたそれで」
「海の魔神に向かうな」
「東の浮島の方々と共に」
「いよいよな」
「では」
「ああ、まずはまた政に専念するな」
久志は夕子にもこう言った。
「暫くは」
「戦をしないで」
「そうするな、それと海の魔神のことは」
自分達が倒すべき敵であるとされているこの存在のこともだ、久志は言及した。
「まだ何もわかってないけれどな」
「東の浮島の都での神託でわかるかな」
淳二がこう言ってきた。
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