第百九十話 空からの急襲その七
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「リガとかも掌握したしな」
「バルト湖についても」
「勢力を伸ばしていくな」
今後はそうするというのだ。
「そっちもしていくか」
「そうね、浮島の東側をほぼ完全に掌握して」
どうなったとだ、留奈も言った。
「かなりの領土に民も手に入れて」
「畑も商業もな」
「かなりのものになったわね」
「ああ、まだこの辺りは未開のところが多いにしても」
「ちゃんと政をすれば」
「かなりのものになるな」
「ええ、だからね」
それでというのだ。
「内政に力を入れましょう」
「それがいいな」
「ボルガ川とかも使ってね」
「本当に川が大事だな」
「浮島の東は特にね」
「ドナウ川にしてもな」
「湖だけじゃなくて」
それに加えてというのだ。
「川も上手に使えば」
「それだけ移動も楽で」
「交易も盛んになるから」
それでというのだ。
「ここはね」
「川も使うか」
「是非ね」
こう話してだった。
久志は新たな領土とした北の大国の内政の方針を決めてそうしてだった、戦後処理を終えるとローマへの帰路についた。
ローマまでもかなり船を使った。ボルガ川に出るとそこからだ。
川をさかのぼり黒湖に出てだった。
そこから地中海湖を通ってローマに戻った、久志はローマに戻ると己の宮殿で浮島の地図を見つつ仲間達に話した。
「領土が広くなってきたな」
「こうして見るとそれを実感するな」
芳直もその地図を見て言ってきた。
「それも一気にな」
「今回の遠征でな」
「浮島の東側をほぼ完全に掌握した」
「カフカスまでな」
「もうだ」
それこそとだ、芳直は久志に話した。
「東はほぼ完全にだ」
「帝国の領土になってな」
「治めることになったが」
「広いな」
久志は腕を組んで述べた。
「つくづくな」
「これまでの領土と比べると倍になった」
「そしてそれだけ広いと」
そうなると、というのだ。
「どうして治めるか」
「それが問題になる」
「じゃあこうするか」
久志は地図を見ながら言った。
「ビザンチウムは東の都にしているけれどな」
「さらにだな」
「キエフにモスクワ、ワルシャワにブタペストもそうして」
都にしてというのだ。
「あと西はマドリード、カイロ、それにカルタゴをな」
「それに定めてか」
「ああ、それぞれの州の権限を強くしてな」
「それぞれ内政を任せるか」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「分割統治にかかるか」
「確かに領土がかなり広くなってだ」
正も言ってきた。
「俺達だけ、ローマからの中央集権だけではな」
「治めきれないよな」
「そうもなってきた」
このことは事実だというのだ。
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