外典 【H×H編】その3
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事ね。協会からの情報だと王は既に生まれ女王は死んだらしいわさ」
ズズっと紅茶を飲みながらビスケが答えた。
つまり既に兵隊蟻のコントロールは利いていないらしい。
「そんな事を聞くためにわざわざ来たわさ」
「うーん…ちょっと今回の事はわたしも行かなないといけない気が」
「ハンターでもないのに?」
「多分わたしの誓約が関係している」
「念?」
「たぶん」
「たぶん?煮え切らない答えね」
どう言う事だわさ、とビスケ。
「子供の頃、母の形見の宝石を飲み込んだの。その時に誓約させられたらしい。まぁそのおかげで今生きているのだから感謝こそすれ恨んではいないのだけれど」
「誓約内容はわかるわさ」
「人類に対する脅威から逃げてはいけない」
「そん…な…内容…それであんたの強さも納得だわさ。天秤が大きいほど得られる効果も大きい。つまり今回の事件は人類存亡の危機だと判断された訳だわね」
ビスケははぁとため息を吐く。
「女王のコロニーの大半は降伏してハンター協会の管理下に居る。王はミテネ連邦の東端、東ゴルトー共和国に向ったらしいわ」
「ありがとう」
「行くんだわさ。ちょっと待って、いまネテロのじじいに電話を掛けるから」
ネテロって誰だろう。
しばらく電話口でビスケが会話しているのを待つ。
話が終わったのか携帯電話をポケットにしまい込んだ
「これで東ゴルトーに潜入しているハンターが接触して来るはず。私は外に逃げた兵隊蟻のハントがあるから一緒には行けないけど」
「うん、十分」
「気を付けなさいな。今回はネテロのじじいも慌てているみたいだから。あ、それとゴンとキルアがおそらく向かっているはずだから、一応気にかけておいてくれるかしら」
どうやらミテネ連邦でひと月ほど彼らの修行を付けていたらしい。そしてキメラアントを追っている。言って聞く子じゃないから無茶しているはずだ、とビスケ。
「それともう一つお願いがあるわさ」
ビスケからボソボソと告げられた内容。
「ん、わかった」
それをテトラは受け取った。
気球船にのって西ゴルトー共和国へ入国しそこからは走って東ゴルトー共和国へと密入国。
東ゴルトー共和国は入国審査が厳しく一般人はまず入国できない閉鎖的な国だった。その為警備の薄い所から堂々と入国したのだった。
開発の遅れている南部の草原を一人歩くテトラ。
「お、獲物はっけーん」
その背後から速くしなやかな動きで走ってくるのはチーターと人間を混ぜたようなキメラアントだった。
その言葉からそのチーターの様なキメラアントがテトラに接近するまで一秒足らず。
「はい、どーん」
突き出した右
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