外典 【H×H編】その2
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そもそもここはノストラード組。ネオンのわがままがイヤなら自分で組織を立ち上げれば良いのだ。
とは言え、組に貢献していない娘も本来なら厄介者だ。
仕方がないのでテトラは以前マーキングしていたあの本の男へと飛雷神の術で飛ぶ。
完全な不意打ちで彼の左手を締め上げ床に組み伏せる。
どこかの廃屋のようだが好都合。さらに運の良い事に周りに人の気配は無かった。
「動かないで」
「君は…」
「要件は分かっている?」
「…ああ。それにしては遅かったじゃないか」
その答えでテトラの予想が当たっている事が分かった。
テトラの予想ではネオンの念能力は誰かに奪われたか封印されたかの可能性が高い。
その中で犯人を絞り込めば最後にネオンが念能力を見せたと言うこの男だろう。
「丁度良かったからしばらく見逃していただけ。無理、抜け出せないよ」
グッと念を込めたクロロをそれ以上の力で押さえつけるテトラ。
「今日は準備もして来たし油断も無い」
「そのようだ」
抵抗を諦めたクロロはそれでもふてぶてしい態度を崩さない。
「ネオンの念能力を返して」
「それで俺を見逃してくれる保証は」
「無い」
「なら…」「けど、返してくれないのなら取り合えず殺す。あなたが死ねば戻るかもしれないし」
「それは困るな」
「時間も稼がせない。別にどうしても戻したい訳でも無いから時間が掛かるようならやっぱり殺す。1分だけあげる。すぐにネオンに返して」
「直接彼女に会わないと返せない」
「そう、それは残念だった」
グッとさらに力を込める。
「うそ、冗談だ」
「1分」
しぶしぶとクロロは本を手に取った。
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