外典 【H×H編】
[4/14]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
く入って」
「失礼します」
ガチャリと扉を開いて入室する大柄の男に続いて少女も中に入る。
ベッドの上で足をパタパタとさせて雑誌を読んでいたのだろうそれを投げ捨てた少女がこちらを見ている。
紫色の髪を後ろで一つに括り、活発そうな元気の有り余ってそうな少女だった。
「それで新しいおもちゃは?」
「ネオンお嬢様だ。ほら挨拶しろ」
どうやらベッドの上の彼女はネオンと言うらしい。
大柄の男に背中を押されて前に出る。
「よろしくおねがいします?」
「え、なにその子が新しいおもちゃ?」
トトトとベッドから歩いて来たネオンは少女をしたからのぞき込んだ。
「あなた、お名前は?」
「名まえ…」
「無いの?いつもなんて呼ばれていたのよ」
そうネオンの眉根が寄った。
「オイとかお前…そこのゴミとか?」
「お母さんには?」
お母さん…?なんて言っていただろうか…もう思い出せないや…
「まぁいいわ。名前が無いならわたしが付けてあげる」
うーん何が良いかなと考え込むネオン。
名まえ…か。
「そうだなぁ…あなたは四人目だから、テトラって事で決定ね」
「…テトラ」
わたしの名前。ちょっとだけ、嬉しい。
「そう、あなたはテトラ。あたしの新しいお友達よ」
ちなみに、四人目と言う言葉の意味はお気に入りの人形が三体いて、単純に四人目だった事から古い言葉で四を意味するテトラと名付けられたと知ったのは大分後の事である。
その時のテトラはただ単純に与えてもらった名前に純粋に喜んでいたのだった。
テトラの売られた先は地方のマフィアでノストラード組(ファミリー)と言うらしい。
ここでのテトラの仕事はネオンの遊び相手兼護衛。護衛と言ってもいざと言う時の肉壁に等しい。
念能力が使えるから他よりは硬いだろうと言う事なのだ。
さて、衣食住が安定したテトラは念能力…と言うよりあの鈍色の母親の形見を飲み込んだ時に植え付けられた知識、経験が一体どう言うものなのかと言う事が気になり始めた。
念能力がどう言ったものか知っている。
効率の良い修行方法も目途がついている。しかもそれだけではない。習得できる技術がそれは山のように詰まっていた。
それはこの裏社会で生きていくならば習得して損はない物であった。
それならばやる事は1つだ。
強くなる、それだけ。
まず最初に記憶にある影分身と言うものを覚えた。
これで作った分身は実体を持ち行動できる。これにより開いた時間をすべて修行に費やす事に成功したテトラは自分が出来る事、出来ない事を先ず確かめる事にした。
念能力は使える。
忍術も得手不得手は有るだろう
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ