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エターナルトラベラー
外典 【H×H編】
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ーのノズルを押し込むとシャワーヘッドから暖かいお湯が少女の汚れを流す。

「あたたかい…」

ポシュポシュとボディーソプのノズルを押し込むと適量より少し少ない程度の薬液が手の平へと落ちるが、足りないと二度三度ノズルを押し込んだ。

老婆に言われた通り念入りに体を洗って浴室を出ると清潔な下着と簡素なワンピースが置いてあった。

「わたしの服…」

「あんなボロは捨ててしまったよ」

「そう…」

老婆は少女に簡素な食事と狭い寝床を与えた。

老婆のお陰で命が助かった事は確かなので、老婆の為に何かしようと考え始めた頃、少女はあっさりと老婆に売られてしまった。

「こいつか?」

黒い服を着た大柄の男だった。どう見ても堅気と言う感じはしない。

「条件にピッタリ合うだろう?」

「使えるのか?」

「もちろんさね」

念能力は使えるのか、と言う事なのだろう。

少女は確かに纏は出来ていた。

「育てるなら若い方が良い。大人は言う事を聞かないからね」

「たしかにな。…貰っていく」

「まいど」

少女は老婆が彼女に使ったお金の何倍で売られたのだろうか。それだけが気になった。

…高ければいいな。それくらいしか返せないから。

大柄の男に連れられて少女は扉の外へと、振り返って老婆を見るが既に少女に関心が無い様で別れの挨拶も無かったが、少女は深々と頭を下げた。

狭い路地を抜けると大通りに黒塗りの車が止まっていて男と一緒に後部座席に座ると男が運転席にいる別の男性に声を掛けるとゆっくりと発車した。

高級車なのだろうか、振動もエンジン音も控えめで、暖房の所為だろうかウトウトと眠気が襲ってくる。

うみゅう…ねむねむ…

どうして車はこうも人を睡眠へと誘うのか。もうダメ、もう絶対眠ってしまう。そう考えていた時、ようやく車が停車したようだ。

「降りろ」

目の前には大きなお屋敷。左右を見渡せば敷地は広大で隣の家はいったいどれほど離れているのだろうと思えるほど。

四方は石垣で囲まれていて庭には番犬だろうか、いかにも凶悪な犬が何匹も放されていた。

「これからお嬢様にお目通りする。せいぜい愛想よくしろよ」

「…あいそ」

そんな物でお腹が膨れた事は無かった少女には縁のない言葉だった。

正面の大きな入り口の扉とは別の小ぢんまりとした入り口から屋敷の中に入り少女にとっては雑多な高価な過敏やら絵やら骨董が立ち並ぶ廊下を歩き目的の部屋へと到着。

コンコンコン

ドアを三回ノックする。

「お嬢様」

「なによ、今忙しいのよ」

と中から小さな少女の声が返ってくる。

「新しいおもちゃをお持ちしました」

「え、そうなの?早
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