外典 【H×H編】
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「…たしかに雲隠れ?の里に乗り込んでいくより簡単そう?」
「おいおい…うちの里に乗り込んで行って何を…いや、え?そう言う事なの?こいつ本当にヤバイやつなの」
暗殺依頼を履行できなくさせるのは二択だ。依頼主をボコる、もしくは依頼された組織をボコる。またはその両方か。
それを考えればこっちの方が面倒が少ない?
「でもでも、弟子と言ってもわたしはそんなに強く無いよ?」
「は、いやいや何言ってんだ…いや、そうだっ!オレは忍だ、お前がお嬢様の傍を離れなければならない時の保険として傍に置いてくれ、な、な?ついでにあんたが使った忍術なども教えてくれ」
首を右に傾げている上に木にグルグル巻きしているハンゾーが不格好に頭を下げた。
頭は下げているが中々に図々しいお願いでは無いか?
「お金は払えない」
「だ、大丈夫だ…あんたが鍛えてくれればそれが報酬だ、な?悪い取引じゃないだろう」
お得だぜっ!みたいに破顔するハンゾー。
「嘘じゃない?」
「オレを殺すまで雲隠れがターゲットを害さないと言う事か?」
コクリとテトラは頷いた。
「信じてもらうしかないが、本当だ」
たしかにその目は嘘をついているようには見えなかった。
「分かった」
テトラはハンゾーの首筋を気づかわし気に触った後縄を解く。
「逃げるとは思わないのか?」
「逃げてももう追える。それに逃げ帰ってもらった方が好都合。探す手間が省ける」
その確信に満ちた視線にハンゾーは観念した。いまそっと自分に触れた時に何かしたのだ。だから理解する。きっと本当にこの少女からはもう逃げられないのだろう、と。
「昼間は大体あの二本杉の辺りで修行している。興味が有ればくれば…?」
そう言ってテトラは少し離れた小高い小山を指す。
テトラの言葉にコクリと頷くとハンゾーは音も無くテトラの前から姿を消したのだった。
森林に隠された中にそびえる二本杉。
その周辺で時折キィンキィンと金属音が響く。
もう自分が何歳から忍として訓練してきたかなど覚えていない。
念能力と外の世界で言われているその術も下忍になる頃には教わっていたし修行も欠かしてねぇ。
キィン
だと言うのに目の前でクナイを合わせる少女に良いようにあしらわれているこの現実はどう言う事だ。
スッとハンゾーの首筋にクナイが押し当てられる。
「なぜ勝てねぇっ!」
「単純。わたしはあなたの何十倍も修行した」
「それが尚更意味が分からねぇ。自慢じゃないが俺だって人生の殆どを修行に費やして来た。その何十倍だと?それじゃあんたはババアかってんだ」
ポカリ
「あだっ」
「わたしは花も恥じらう17歳。バ
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