第120話
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…」
「クスクス、ですがリィン様なら実際にありえるかもしれませんから、冗談になっていませんわね♪―――――お嬢様もエリゼ様達のようにもっと積極的になりませんと、エリゼ様達どころか後に現れるかもしれないリィン様を慕う新たな女性の方々にまで遅れを取りますわよ♪」
「余計なお世話よ!!…………………」
ジト目になった後悔しそうな表情を浮かべたクロウと羨ましそうな表情を浮かべたアンゼリカの発言にその場にいる全員が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中トワは呆れ、シャロンにからかわれたアリサは顔を真っ赤にして声を上げた後すぐに複雑そうな表情を浮かべて黙り込んだ。
「え、えっと……どうしたんですか、アリサさん?急に黙り込んじゃって……」
「あ……うん……エリゼさんで思い出したんだけど、私達がパティルナ将軍の相手をしている間に他のみんながログナー侯爵邸でエリゼ達と対峙した時に知ったエリゼの気持ち―――――エリゼさんが私達の事を内心よく思っていなくて、2度とリィン達と関わらせたくないような話を思い出しちゃって……」
「あ…………」
「…………オレ達や殿下達に対してよく思っていない様子のエリゼは本当にヒューゴのように”呪い”の影響は受けていなかったのか?」
ティータの疑問に対して悲しそうな表情で答えたアリサの話を聞いたエリオットは辛そうな表情を浮かべ、ガイウスは複雑そうな表情でエマ達に訊ねた。
「ああ………ラクウェルで会ったヒューゴとかいう野郎もそうだが、ブラッドやミゲル――――――”呪い”の影響を受けている連中は必ず足元から黒い瘴気みたいなものが現れた事に対して、シュバルツァーのメイドの方の妹は終始そんなものは現れなかったからな。」
「そもそも”七大罪”の魔王の一柱、神々の中でも上位にあたる”オリンポス”の星女神の一柱、おまけに中位の”能天使”二人分の加護があるリィンと”性魔術”をしている事でリィン程ではないにしても、それらの”加護”がエリゼにも付与されているでしょうから、そんな状況で”呪い”の影響を受ける方が不思議なくらいよ。」
「そっか…………ヴァリマールを徴収した時すらもZ組(僕達)自身に対しては敵愾心は見せていなかったけど、本当は心の中では僕達の事を嫌っていたなんてショックだよね……」
アッシュとセリーヌの話を聞いたエリオットは辛そうな表情で呟いた。
「……お前達が気に病む必要はねぇよ。エリゼがそうなるようになった一番の原因は元をただせば俺がギリアスを殺る為に引いた引金によって起こった内戦や内戦勃発前の帝国解放戦線による暗躍なんだから、エリゼ関連は全部俺のせいにしとけ。」
「クロウ君………」
「そうそう。後はエリゼ君も言っていたようにリィン君とセレーネ君の担
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