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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章へと向かうその前に…
水・着・勢・揃(後)
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郎なのな。

「探偵さん!助けて!」
「いや、いいかもな。」
「何が!?」
「男のヒーローが出ることで、この後やってくるゲストもいくらか出やすくなるだろーなーと思ってな。俺はギルガメッシュの意見に賛成するぜ。」
「そんな…!」

大和もYES NOTシャツのNOの部分を指し、助けを拒否している。
この場において弟くんに、味方などいない。

「大丈夫ですよ弟くん。改良したので肉体にかかる負荷も以前ほどではないですので。」
「肉体の問題はこの際どうでもいいです!!問題なのは精神面なんです!!アフターケアなんです!!」
「大丈夫ですよ。大好きなお姉ちゃんもベタ褒めだったじゃないですか。ほら、心の準備してください。」
「いやだ…いやだーっ!!!!」

鮫を模したようなマスクを目元に装着される弟くん。
猛烈に首を振って拒絶していたあたり本当に嫌だったのだろうか。
しかしそのマスクを付けるなり弟くんは大人しくなる。
鎖の拘束も解け、自由になった弟くんはスッと立ち上がると…。

「私の名は…マスク・ド・ルカン…。」
「は?」
「行かねばならない…キュア☆ドルフィンを救うために…!」

え…誰この人…。
ホントに弟くん?

「お、弟くん?」
「今の私はマスク・ド・ルカン。ジャンヌの弟ではない。」

マジで誰だよコイツ。

「雰囲気がガラリと変わった。まるで歴戦の兵士のような…まさか仮面に秘密が?」
「正解です。武蔵のマスターさん。」

弟くんの半端ねぇ変わりように大和は思わず口を開く。
その通りだと答える子ギル。

「あの仮面は一種の礼装みたいなものでして。装着した者をマスク・ド・ルカンに強制的になりきらせます。」

こえーよ。

「さぁ行きましょうマスク・ド・ルカン。上ではキュア☆ドルフィンがピンチですよ。」
「ああ。」

そういい、マスク・ド・ルカンは凄まじい速さで駆けて行った。
なんでも、あの仮面は身体能力を向上させる効果もあるらしい。
副作用もデカいらしく、あれを初めて使った後の弟くんはまさに水着になった後のおっきーのように、全身を動かせなくなったとか。

「それじゃあ俺も行ってくる。」

そして続けざまに何故か広海さんも駆けていくではないか。

「え、広海さんも?」
「マリーの応援に行く。」

それだけ言い、走っていった。

?

「憎い…!憎いィ!!!わざわざ向こうからやってきたとはなんたる僥倖ッ!!!!!マスク・ド・ルカン!!!ここが貴様の墓場だァ!!!!!」
「え?落ち着いて、落ち着いてジル殿。あくまで演技ですからな?ね?ね?」

宿敵らしいマスク・ド・ルカンを目の前にし、プレラー・Tは感情を剥き出しにし新たに触手を召喚。
夥しい
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