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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第五十三話 誰が強いの? 1
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、ママ!」
なのはに気づいたヴィヴィオが手を振る。
「ヴィヴィオ、アスカ君に遊んでもらってたんだ」
なのはも休憩室に入る。ぎゅ〜っと掴まってくるヴィヴィオを抱き上げるなのは。
ここ数日で、ヴィヴィオは六課のメンバーにも慣れ、明るい笑顔を見せるようになってきた。それ自体は非常に良い事なのだが……
「アスカ君、ちょっといいかな?」
一人ヴィヴィオと遊んでいたアスカに尋ねるなのは。
「はい?何かご用ですか?」
「えーとね、何かみんなは色々忙しそうだったけど、アスカ君はいいのかなって思って」
ヴィヴィオの面倒を見てくれるのは良いが、メンバー一丸となって行動している時に、アスカが外れている事になのはは違和感を覚えた。
いつもなら、アスカが率先してやっていそうだったからだ。
「あぁ、誰が一番強いかってヤツですか。まあ、あんま意味ない事ッスから」
アスカは他人事のように言う。
「ふーん。じゃあアスカ君。こんな問題聞いた事ない?」
なのははスバルと同じ問題をアスカに出した。
アスカは少し考えてから、
「なるほど。そう言う出し方もありましたか……」
ウンウンと頷いた。
「オレ、ティアナにクイズを出したんですよ。ジャンケンで一番強い手はなーんだって」
なのはの問題には答えず、アスカは自分のクイズを言った。
今度は、それを聞いたなのはが頷く。
「そっちの方が分かりやすかったかな?アスカ君は分かっていたから参加しなかったんだ」
「六課にくる少し前ですよ、答えが出せたのは。それも正しいかまでは分からないし」
「ふふ、一つの答えではあるけどね。じゃあ、スバル達がどこまで近づけるか見物だね」
アスカとなのはは、お互いに笑い合った。
それぞれの調査を終え、スバル達は休憩室へと戻ってきた。
その頃には、なのはもヴィヴィオもすでに居なく、アスカがただ一人缶コーヒーをチビチビと飲んでいた。
スバル達は、お互いの調査報告をして色々と話し合っている。
それを横目に、アスカはノンビリとしていた。
「……なんかムカつくわね。アスカはなのはさんの問題、分かったの?」
スバルが出された問題に、アルトを含めたフォワードメンバーが頭を悩ませているのに、アスカはノホホンとした態度だった。
ティアナが少しばかり頭に来ても、罪はないだろう。
「ん〜?さっき答えたぞ、隊長には」
トボケた感じでアスカが答える。
「えー!アスカ分かったの!?じゃあ教えてよ!」
アッサリと答えたアスカに、スバルがにじり寄る。
アスカはそのスバルの頭を押さえて追求を避けた。
「言っても良いけど……本当にいいのか?」
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