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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第五十三話 誰が強いの? 1
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こっそりと近づいてきたなのはの声に、スバルは飛び上がって驚いた。
「あわわわ!ななな、なのはさんっ!」
全力で動揺するスバルに、なのはが苦笑いを浮かべる。
「そんなに驚かなくても……」
「すすすす、すみません!」
なのはは、とりあえずスバルが落ち着くまで待つ事にする。
何とか落ち着きを取り戻すスバル。それを見て、なのはは口を開いた。
「グリフィス君に聞いたんだけど、隊長達で誰が一番強いのかに興味があるんだって?」
「あの……すみません。その、昼休み時間中のちょっとした雑談で……」
バツが悪そうにスバルは上目遣いでなのはを見る。
「いいよ、別に。よく聞かれる事だしね」
なのはは笑い、そしてスバルに問題を出した。
「ね、スバル。こんな問題聞いた事ない?」
「はい?」
「自分より強い相手に勝つ為には、自分の方が相手より強くないといけない」
「???」
辻妻の合わない言葉に、スバルは首を傾げる。
「あ、えと、聞いた事ない……です」
「そっか、じゃあ問題。この言葉の矛盾と意味をよく考えて答えなさい」
なのはがニコッと笑う。
「みんなで相談して考えてみて、答えが出たら訓練の時にでも聞かせてもらうから」
そう言い残し、なのははオフィスから出て行った。
「は、はいっ!ありがとうございます?」
一人残されたスバル。
「……え?」
どうやら、まったく何も分からないようである。
「ヴィヴィオ、もう一回、もう一回!今度こそ絶対に勝つから!」
休憩室でアスカはヴィヴィオと何やら遊んでいた。
「いいよ〜♪でも、お兄ちゃん隠すの下手だよぉ」
ニコニコとヴィヴィオは楽しそうに笑っていた。
「言ったな〜!よーし、これでどうだ!」
一枚のコインに紙コップを乗せて、二つの空の紙コップとシャッフルしてどの紙コップにコインがあるかを当てるゲームをしているようだ。
激しくシャッフルした紙コップを一列に並べるアスカ。
「さあ、ヴィヴィオ!今度こそ「真ん中!」え?」
アスカが言い終わる前に、ヴィヴィオは真ん中の紙コップを持ち上げた。
ヴィヴィオの宣言通り、真ん中の紙コップの下にコインがある。
「おー、凄いぞ!どうして分かったんだ?」
アスカはヴィヴィオのホッペタをプニプニと突っつく。
「えへへ〜♪」
どんなもんだい、とドヤ顔のヴィヴィオ。
その様子を、なのはは休憩室の外から見ていた。
微笑ましい光景ではあるが、他のフォワードメンバーは隊長達の中で誰が一番強いかを調べる為に奔走しているのに、なぜアスカだけノンビリしているのだろうと首を傾げる。
「あ
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