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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第五十三話 誰が強いの? 1
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インも同意する。

「でも、総合SSって言ったら、単純な魔力だけでも凄いんじゃ……」

砲撃事件の時に垣間見たはやての魔法からして、弱いという事はないだろうとティアナは思っていた。

「まあ、魔力はな……そやけど、高速運用はできひんし、並列処理も苦手やからなぁ」

のんびりとお菓子を食べながらはやてが答える。

ティアナがどうも納得がいかないような表情をしていたので、はやては言葉を続けた。

「大魔力と高速、並列処理は衝突するんが普通や。そやから、私の魔力運用は”立ち止まって展開・発射”だけなんよ」

「わたしも、そのお手伝いだけです」

「後方支援専門に殴り合い用のスキルなんか無意味やからな。適性の低いスキルを鍛えたところで効率も悪いし……ぶっちゃけ、六課の前線メンバーで私がガチンコで勝てるのなんて、キャロぐらいとちゃうか?」

「もちろん、フリードやヴォルテールは使用禁止ですよ!」

はやてとリインのぶっちゃけすぎる言葉に、ティアナの目が点になる。

意外過ぎるからだ。謙虚な言葉、ではない。恐らく本心から言っているのだろう。

「いや、最近のキャロは高町教導官仕込みやからなぁ、体力あるやろーし……アカン、勝てへんかもしれん」

急に真剣な表情になるはやて。ちょっと自信が揺らいだようだ。

「そやけど、なんで急に?」

なぜティアナが個人戦力に興味を抱いたのか、それをはやてが尋ねる。

「あ、いえ、その……勉強の為にと」

さすがに、昼休みでお祭り騒ぎになったとは言えないティアナ。

「ふ〜ん。そう言う事なら、アスカ君の意見を聞いてみるとええと思うよ?」

「え?アスカに?」

思わず聞き返すティアナ。ここでアスカの名前が出るとは思って無かったからだ。

「シグナムから色々聞いてるからなぁ……ティアナ。前線メンバーの中で、防御魔法が一番硬いのは誰かわかるか?」

今度は逆に、はやてから質問が来た。いや、問題を出してきたと言った方がいい。

「え……それは、アスカです」

戸惑いながらティアナは答えた。今更の質問だったからだ。

訓練はもちろん、これまでの出撃からもアスカの防御魔法は群を抜いている事は、六課の人員なら誰もが知っていた。

まあ、同時に攻撃力の低さも知られてはいたが……

「アスカ君は防御魔法が”上手い”んや。その違いが分かれば、ティアナの質問の意味も解けると思うよ?」

ニッといたずらっぽくはやてが笑った。



エリオ・モンディアルの調査。

調査対象、ヴィータ副隊長。

「個人戦技能?」

ティアナと同じように、お茶とお菓子を持ってエリオはヴィータの所にいた。

「個人戦ったって、色々あんだろ」


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