暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
魔法絶唱しないフォギア無印編
戦士達の休息
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の事を知ってる奏が、ねぇ」
「狼の前に餌を置くとか何考えてるんだよ、先輩」

 どうやら皆、悪戯好きの颯人に奏が無防備な姿を晒しているのが信じられないらしい。彼女達の印象からすれば、そんな事を頼もうものならどんな悪戯をされるか分かったものではないのだろう。

「う〜ん、皆俺の事をよく理解してくれて嬉しいなぁ〜」
「自業自得だよ。皆一応言っとくけど、颯人だってTPOは弁えるからな?」
「と言うか、信頼を裏切るような真似はしないよ」

 奏がこうして颯人に無防備な姿を晒すのは、ここでは彼はふざけないだろうと言う信頼あっての事。それを裏切るような真似は、流石の颯人も出来なかった。

 他の女性陣に見守られながら、奏は颯人にサンオイルを塗ってもらった。
 塗る側の颯人は、そこである事に気付く。

――ん? これって……――

 一通り塗り終え、颯人の手が奏の背中から離れる。奏はそれに満足そうにビキニを着け直し起き上がろうとした。

「サ〜ンキュっと――――」
「奏、ちょい待ち」

 それを颯人が制す。起き上がろうとした奏を再びうつ伏せで寝かせ、彼女の両肩に手を置いた。

「わ、ちょ!? 颯人?」
「奏、お前両肩ガッチガチだぞ? 最近仕事の方頑張り過ぎなんじゃねえか?」
「余計なお世話だよ。つか颯人、お前マッサージとかできるのか?」
「まぁ任せなって」

 颯人は奏を寝かせ、その両肩に手を置いた。最初奏は、彼からのマッサージに少し不安そうな顔をしていたが――――――

「ひゃうん!?」

 次の瞬間、肩から感じる快感に思わず変な声を上げてしまった。

「うぉっ!? いきなり変な声出すなよ?」
「あ、いや、悪い。ちょっと思ってた以上の手応えにびっくりして……」
「手応えは俺が感じるもんだ」

 驚きのあまり変な事を口走る奏に、ツッコミを入れながら颯人は奏のマッサージを続行した。今度は奏の方にも覚悟があったので、変な声は上げずに済んだがそれでも肩から感じる未知の快感に何とも悩ましい顔になる。

「ふ! ぅん!? んん!?」

…………訂正。やっぱり声は抑えられなかった模様。肩を揉み解される感覚に、奏は必死に声を押さえながら耐えていたが、揉み解される度に肩から響く得も言われぬ快感に艶やかな声が零れていた。

 それを傍から聞いている他の女性陣と透は、悶える奏の姿に思わず顔を赤くするのだった。




***




 その後休憩を挟んだ後、今度は全員でスイカ割り(透は声が出ないので割る専門)したり、うっかり眠ってしまった颯人を全員で首から下を埋めたりとして遊んでいたら日もすっかり暮れていた。

 そろそろお開きの時間だと一行は片付けと着替えを済ませ、奏は颯人と共に
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