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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
魔法絶唱しないフォギア無印編
戦士達の休息
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透のレシーブは間に合わず翼・慎次ペアに一点取られてしまった。
「……」
「いや、透の所為じゃない。気にせず行こう!」
「見事でした、緒川さん」
「いえ、それほどでも」
互いにペアの相手を労うクリスと翼。透はクリスからの激励に気を取り直し、慎次は翼からの称賛に笑みを返しながら内心では透の身体能力に舌を巻いていた。
最初、参加した時慎次は手加減しようと考えていた。だが実際にやり始めて早々にその考えは失せる。透は、手加減が通じる相手ではない。今のカーブするスパイクだって、タイミングによっては見切られていたと自信を持って言える。それ位透の身体能力は優れていた。
慎次が透に対する関心を心の内に秘め、サーブを放つ。サーブの時点でなかなかの威力のそれを、透がレシーブしクリスがトス。そして透が素早くスパイクを放った。それを慎次が受け止め、翼のトスからスパイクを放つ。
その際、何と慎次の放ったボールが三つに分身した。
「さぁ、これならどうです!」
「おい何だそれ!?」
まさかの増えるボールに、思わずクリスが抗議する。だが透の方はと言うと、素早く視線を下に向けると迷わず分身の一つを受け止める体勢を取り、見事に分身の中から本物のボールを見つけてみせた。
「おぉ! 透君凄い!!」
「でもどうやって本物を見分けたんだろう?」
「お見事です! まさか影の微妙な違いで本物を見分けるとは!」
本物のボールを見つけてレシーブしてみせた透に慎次が感心するが、その間にもクリスがトスを繋げて再び透のスパイクが放たれる。
慎次がそれに素早く反応するが、なんとそのスパイクで放たれたボールは慎次が受け止める直前にカーブし彼の直ぐ近くの砂浜を穿った。見ただけで慎次の曲がるスパイクを学習したのだ。
身体能力に加えて学習能力も優れている事に、慎次は年甲斐も無くはしゃいでしまう。
その後も白熱したビーチバレーは、颯人に絡み過ぎて足を攣った奏が颯人の取り出したゴムボートで引っ張り上げられるまで続くのだった。
***
存分に遊び、日も高くなった辺りで一行は遊びを一旦中断。持ち込んだ食料で昼食を済ませ、食休みを兼ねた日光浴を楽しんでいた。
その際、奏が驚くべきことを口にした。
「は〜やと〜、サンオイル塗って〜」
「はいよ〜」
「「「「えっ!?!?」」」」
徐に奏がビニールシートの上にうつ伏せで寝ころび、ビキニの水着の上を外して颯人にサンオイルを塗らせようとした。その行動に透と慎次以外の他のメンツが驚愕の声を上げた。
それに今度は颯人の方が驚く。
「え? 何、その『え?』って?」
「いや、ちょとびっくりしたって言うか……」
「颯人さん
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