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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
魔法絶唱しないフォギア無印編
戦士達の休息
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るが、水着はそんなの比べ物にならない。
何が言いたいかと言うと、今颯人は完全に奏に見惚れていた。
対する透の方はと言うと、こちらはクリスの水着姿を微笑みと共に迎えていた。別にクリスの水着姿があまり魅力的ではないと言う訳ではなく、彼の場合は単純にクリスと共に居る時間が多いのでこの程度で取り乱す事は無いだけの話である。慣れたとも言えるだろう。
実際フィーネの下に居た頃は、ふとした瞬間に薄着のクリスと遭遇してドギマギしてしまった事もあった。
そんな対照的な反応を見せる2人に、奏を始めとした装者達が近付いた。彼女達、取り分け奏の姿を見て、颯人が一言。
「……前言撤回。人目気にしなくていい場所も悪くねえな」
断っておくと、別に厭らしい意味ではない。彼は彼で純粋に、何にも束縛されずありのままではしゃぐ奏の姿に満足しただけである。
「よ〜ぅ、どうだ颯人? 似合ってるか?」
「あぁ、似合ってる似合ってる。寧ろちょっとびっくりした位だよ」
「びっくり? 何に?」
「奏の成長にだよ」
言われて奏は、恥ずかしがるどころか胸を張って答えた。
「当ったり前だ。惚れ直したか?」
「ん、まあな」
得意げな顔になる奏に、颯人も笑って答えた。
一方クリスはと言うと、こちらは奏とは対照的に頬を赤くして透の前に立っていた。
「よ、よぉ。どうだ、透?」
指先をもじもじさせて上目遣いに訊ねてくるクリスに、透は笑顔で頷く。それだけでクリスには全てが伝わり、恥ずかしがりながらも嬉しそうな顔をする。
「そ、そっか。あ、ありがと」
早速自分達の世界を作り出す二組に、残りの翼、響、そして響に誘われた未来は羨ましそうな顔をする。
「4人共、私達が居る事を忘れてないかしら?」
「いいなぁ、奏さんとクリスちゃん」
「まぁまぁ2人とも。折角海に来たんですし、楽しまなくちゃ」
***
奏達と合流した颯人は、いの一番に海に飛び込んだ。その後には負けじと奏が続き海に入る。
「よっしゃ奏! いっちょあの岩まで競争しねえか?」
「いいねぇ。負けた方は全員にジュースを奢るって事で」
「望むところだ。よーい、スタート!」
「あ!? ズルいぞ!!」
颯人は沖の方に突き出た岩に向け奏と遠泳で競争を始める。スタートのタイミングを颯人に持っていかれ、奏は彼にやや遅れて泳ぎ始めた。
最初こそ颯人が奏を大きく引き離していたが、途中から奏が追い上げ始める。対抗心を燃やして一気に速度を上げたのだ。そして遂には颯人に並び、どちらが勝つか分からなくなる。
そして――――――
「ぷはっ! よっしゃぁぁ!」
勝者は奏の方だった。僅差で颯人より先に
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