暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
魔法絶唱しないフォギア無印編
戦士達の休息
[1/6]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
 ルナアタック事変から暫く経ち、季節は夏。

 暑い日差しが照り付ける中、それでも日夜戦う颯人達。件数は大幅に減ったとは言え、ノイズは未だに出現するし散発的ながらメイジも姿を現し騒動を起こしている。

 人々の平和を守る為奮闘して汗を流す彼らの姿に、弦十郎がある事を提案した。

「お前ら、偶には海にでも行って骨休めしてきたらどうだ?」

 早い話が、慰安である。世間では既に夏休み、多くの若者達が夏を謳歌する中、颯人達が戦いなどに明け暮れている姿を見て弦十郎が気を利かせてくれたのだ。
 勿論、戦いばかりではなく偶にはガス抜きさせた方が効率が良いと言うのも理由の一つだろう。尤もそれは、表向きの理由で本心では純粋に若者達に対する労いと言う意味合いが大きいだろうが。

 そんな訳で颯人達は揃って海へと来ていた。場所は保養所の一つであるプライベートビーチ。奏と翼と言うトップアイドルが一般のビーチへ行ってしまったら、騒ぎになって骨休めどころではない。変装すれば何とかなるだろうが、どうせなら一切の気兼ねなく休んでもらいたいと言う気遣いであった。

「……とは言え、個人的には賑やかなビーチの方が好みなんだけどねぇ」

 等とぼやくのは言うまでも無く颯人だ。弦十郎の気遣いも分かるし奏達の事を考えればこちらの方が良いと言うのは分かるが、彼としては人々の賑わいの中でゲリラマジックショーをやって人々を沸かせる方が好みであった。

 とは言え、だからと言って我が儘を言う程彼も子供ではないし、静かなら静かで楽しみようはある。要は楽しんだもの勝ちという事だ。

 その颯人の隣には透が居る。颯人と揃って水着スタイルの彼だが、この日はある意味彼のトレードマークとも言えるスカーフ(寒い時期ならマフラーだが、暑い時期は流石に涼しさを考慮してスカーフにしている)を外している。ここに居るのは事情を知っている者だけなので、傷跡を人目に晒す事を気にする必要はない。

「ところで透、お前泳げるの?」
〔泳ぎは得意です。そう言う颯人さんは?〕
「バッチシ。なんなら素潜りだって出来るし。海外に居た時、ジェネシスの連中に荷物吹っ飛ばされて飯無くなった時に海潜って魚とっ掴まえた話聞く?」

 着替えに時間の掛かる女性陣が来るまでの間、颯人は透と世間話をして時間を潰していた。

 そうこうしていると、水着に着替え終わった奏達がやってくる。

「お〜い、颯人〜!」
「お、お嬢さん方のお出ましか。さてどんなもん、ッ!!」

 掛けられた声にそちらを見ると、颯人は思わず息を呑んだ。

 真夏の太陽にも負けない眩しさの笑顔に、傷一つない肌。奏は走ってきているが、その度に美しい赤髪が翼のように広がり、同時に豊かな双丘が揺れる。奏は普段から露出のある服もよく着
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ