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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第74話 天国への階段か、地獄への奈落か。目指せ、天空の野菜畑ベジタブルスカイ!
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な最期を迎えたって聞いていました。


 でもどうやら先輩は力に溺れているようではないみたいです。それを知った僕は先輩は神器をコントルール出来る凄い人なんだと思って羨ましくなりました。


「コントロールできているのかは分からないが、俺は最初の頃ドライグとは仲が悪かったから今よりずっと扱えていなかったぞ」
「そ、そうなんですか……?」
「ああ、今はドライグと和解したから何とかなっているがそれでも倍加以外の能力は苦手なんだよな。炎を長い時間吹けばかなり体力持っていかれるし、翼で飛ぶのも苦手だし……後『赤龍帝の贈り物』とか他の能力も使い慣れていないし……俺なんてまだまだだ」


 イッセー先輩も上手くできないことがあるんですね。なら僕ばかりが駄目駄目だなんて思わないようにしよう。


「うんしょ……こらしょ……」


 それからも何とか頑張ってツルを登っていきます。


「ふぅふぅ……」


 息を乱しながらちょっと休んでいると、横から何かが近づいてきました。


「ふえっ?」
「カォオォォ」
「ひゃっ……!」


 僕の横に不気味な顔をした鳥が飛んでいました。僕は咄嗟にあの子を出してしまいその鳥に殴りかかっていきました。


「おっと危ねぇ」


 でもあの子の攻撃をイッセー先輩は片腕で防御しました。小猫ちゃんでも防げないあの子の一撃を難なく防いじゃうなんて……リアス部長にイッセー先輩はあの子に殴られても平気だったと言われたときは驚きましたが、実際に見ちゃうと余計に驚いてしまいます。


「ギャスパー、落ち着け。こいつは『ルバンダもどき』と言ってな、顔は怖いが強くはない猛獣だ
。こっちから手を出さなければ襲ってはこない。無視してさっさと登ってしまおうぜ」


 イッセー先輩はそう言って僕を抱っこして上に登っていきます。僕は先輩の腕の中でどうしてさっきイッセー先輩はあの子の攻撃を防いだんだろうと疑問に思っていました。


「先輩、どうしてさっきルバンダもどきへの攻撃を防いだんですか?やっつけても良かったんじゃ……」
「ん?単純にアイツが不味いから殺したくなかったのさ」


 不味いから殺したくなかった?どういう事だろう。


「俺は食うつもりが無くても命を奪ったのなら、どんな生物だろうと食う。それが俺のルールだ」
「先輩のルール……」


 イッセー先輩の言葉が僕の心に響いた。


(こんな人初めて見た……吸血鬼たちが命に感謝することなんてないから新鮮な気持ちだ……)


 僕の知る限りでは吸血鬼は自分達以外の全ての生物を見下していた。それこそ食料となる人間なんか家畜同然の扱いだった。感謝なんか絶対にしないし、ある意味では純潔悪魔以上に
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