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レーヴァティン
第百九十話 空からの急襲その六

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「敵の王様見せたらな」
「それで戦は終わりましたが」
「何か相手はな」
 その軍勢はというのだ。
「潮を引くみたいに街に入ったな」
「兵にした民衆は」
「正規の兵達もな」
「そうでしたね」
「オプリーチニクはその場にへたり込んでな」
「へなへなと」
「何か気が抜けた感じだったな」
 そう見えたというのだ。
「本当にな」
「そうでしたね」
「ああ、やっぱり頭が大き過ぎると」
「その頭がなくなると」
 その時はというと。
「あの様に」
「もうあっさり終わるんだな」
「左様ですね」
「もうこれで戦は終わりだと思ったけれどな」
 それでもというのだ。
「もうな」
「はい、もうそれで」
「ああしてあっさりとな」
「まさに潮を引く様に」
「下がりますね」
「そうしたものだな、じゃあな」
「これからですね」
「戦後処理をして」
 そしてというのだ。
「それでな」
「この国の帝国に組み入れて」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「治めるな」
「そうしますね」
「王様はもう軟禁状態に置いて」
 これまで独裁を欲しいままにして圧政を敷いていた彼はというのだ。
「終わりにするな」
「それでいいですね」
「色々問題のあった政でも」
「それでもですね」
「圧政とか悪政が罪になるか」
「難しいところですね」
「というか帝国の政にないからな」
 圧政や悪政と罪とするそれはというのだ。
「だからな」
「それはですね」
「しなくてな」
「軟禁ですね」
「そうしてな」
 それで留めてというのだ。
「終わらせるな、王の手足になっていた連中は」
「流刑ね」
 留奈が応えた。
「そうするのね」
「そうするな、やっぱりな」
「責任はあるから」
「法的にはどうかってなってもな」
「だから流刑先で開拓ね」
「そうしてもらうな、それじゃあな」
「ええ、そうした処罰をして」
「そしてな」 
 そのうえでというのだ。
「ここの戦後処理が終われば」
「もう後はね」
「ローマに戻るぜ」
 そうするというのだ。
「それで地中湖と黒湖にな」
「ボルガ川も使って」
「浮島の東側治めるか」
「そうして」
「ああ、ペテルブルグも手に入れた」
 今自分達がいるこの街もというのだ。
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