第六話 明らかな変化その一
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第六話 明らかな変化
昨日の海とアイスクリームのことをだ。希望は笑顔で真人に話した。そして怪我のこともだ。彼は全てありのまま真人に話したのである。
その話をベッドの中で聞いてだ。真人は。
満面の笑顔で自分の枕元で話す希望にだ。こう言ったのだった。
「素晴らしいですね」
「千春ちゃんが?」
「はい、そして遠井君が」
「僕もって」
「その人の言う通りです」
千春が言った、その言葉通りだというのだ。
「全ては遠井君が決めてしてくれたことですね」
「友井君の怪我のことは」
「そのお薬は確かに今は遠井君のものです」
千春がくれたものにしろだ。そうだというのだ。
「そしてそのお薬を僕に使ってくれましたから」
「だから僕がしたことになるんだ」
「はい、そう思います」
「千春ちゃんもそう言ってくれたけれどね」
「その人の話を聞くとそうだと思えました」
「僕がしたことだって」
「その通りです。有り難うございます」
微笑みだ。希望に礼を述べもした。
「お蔭で助かりました。間も無く退院とのことです」
「そうなんだ。退院だね」
「ギプスは完全に取れて後遺症もないそうです」
「結構酷い怪我だったけれどね」
「ですがそれでもです」
「僕のお陰で、だっていうんだね」
「はい、有り難うございます」
また笑顔で述べる真人だった。
「これで夏休みの間にですね」
「また僕達遊べるね」
「そうなります。嬉しいです」
「僕もだよ。千春ちゃんといることも凄く幸せだけれど」
それに加えてだった。真人と共にいるとだというのだ。
そのことを考えてだ。希望は真人にこう提案した。
「あのね」
「はい、何か」
「退院したら千春ちゃんに会ってくれるかな」
「僕がその人とですか」
「友井君は僕にとってかけがえのない人だから」
無二の親友、まさにそれだからだというのだ。
「その友井君が僕にとってもう一人のかけがえのない人と会ってくれるのはね」
「遠井君にとってはとても」
「嬉しいことだから。いいかな」
純粋な笑顔だった。その笑顔でだ。
希望は真人にだ。こう話したのだった。
「そうしてくれるかな」
「いいですね、それは」
真人もだ。希望のその提案にだ。
希望と同じ笑顔になりだ。こう答えたのだった。
「ではその時代は」
「うん、会ってね」
「はい。ですが遠井君にお話しておきたいことがあるのですが」
「千春ちゃんとのこと?」
「僕と遊ぶ時は僕とだけ、そして」
「千春ちゃんと遊ぶ時は」
「その人とだけ一緒に遊んで下さい」
こう希
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