第四百五十一話 勇者の弟子達その十一
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「俺もかつては魔王軍の軍団長だった」
「魔王軍のことは聞いている」
鏡が応えた。
「あんた達のこともな」
「なら話が早いな」
「そうだな、これから宜しく頼む」
「こちらこそな」
クロコダインは鏡に微笑んで言葉を返した。
「共に戦っていこう」
「何か元魔王軍っていうにはいい人達よね」
ニコはヒュンケルとクロコダインを見て言った。
「お話を聞いた時から思っていたけれど」
「敵の時は無茶苦茶強かったんだよ」
ポップがニコにこのことを話した。
「けれど味方になったらな」
「頼りになるのね」
「二人共滅茶苦茶強いからな」
このことは笑って話した。
「だからな」
「それでなの」
「頼りになるぜ」
「何か凄い人達ばかりみたいだね」
鏡の父はポップ達の言葉を受けて言った。
「本当に」
「そうなんですよ」
実際にとだ、ポップは鏡の父ににも話した。
「だから大魔王バーンにも勝てたんですよ」
「そうなんだね」
「特に凄かったのがこいつだったと言えるな」
全身が銀色で丸みを帯びて機械的な感じがして引き締まった端正な顔をしている男も出て来て言ってきた。
「まさにな」
「あんたも来たんだな」
「ここでの話が耳に入ってな」
銀色の男はポップに対して笑って話した。
「来た」
「そうなんだな」
「ヒムという」
男は今度はライダー達に名乗った。
「俺も魔王軍にいたが今はダイ達と共にいる」
「仲間になったんだな」
「そういうことだ」
ヒムは九条に澄んだ笑顔のまま答えた。
「俺達もな」
「成程な」
「今は楽しくやっている、だが」
「それでもか」
「スサノオとの戦いでは苦労している」
「バグスターといったな」
ヒュンケルが言ってきた。
「あいつ等の強さはかなりのものだ」
「あれだけの強さの連中がいるとは思わなかった」
クロコダインはこう言った。
「まさにな」
「バグスターのことは後でお話しましょう」
日向はヒュンケルとクロコダインに冷静な口調で返した。
「そちらの方々が皆さん集まってから」
「それからか」
「話してくれるか」
「はい、私達の知っていること全てを」
まさにそれをというのだ。
「そうさせてもらいます」
「聞かせてもらう」
ヒムは日向い確かな声で応えた。
「俺達にしても聞きたいことは多い」
「だからですね」
「そうしてもらう」
「それでは」
「ゴメちゃんお帰り」
今度は子供位の大きさで丸い目をした二本足の鼠が出て来た、武闘家の様な服を着ていて動きは隙がない。
「元気そうだね」
「クピイ」
「それでこの人達がだね」
鼠はゴメちゃんにライダー達を見つつ尋ねた。
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