第四百五十一話 勇者の弟子達その十
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門を開いた、そしてライダー達と共に潜った。するとだった。
来た世界は中世の欧州を思わせるものだった、その世界を見てだった。壇は楽しそうに笑って言った。
「よく知っている世界だ」
「そうなんですか」
「ゲームでよくある世界だ」
こうダイに返した。
「だからだ」
「よく知ってるんですか」
「そうだ」
こう言うのだった。
「はじめて見るが馴染みはある」
「それじゃあやりやすいですか」
「そうだ、だが私はやりやすくでもやりにくくても同じだ」
「っていいいますと」
「私に多少の難しさなぞ全く意味はない」
「そういうことですか」
「そうだ、全くだ」
まさにという返事だった。
「それぞれの世界なぞ私にはスパイスに過ぎないからな」
「あの、スパイスはいいんですが」
ポップは壇の言葉に彼が持っている危うさを感じ取って言った。
「くれぐれもです」
「軽挙妄動は謹んで欲しいというのか」
「無茶なことはです」
軽挙妄動どころかというのだ。
「いないで下さいね」
「そういうことはこいつに言っても無駄だ」
花家がポップに話した。
「残念だがな」
「やっぱりそうなんですね」
「そうだ、だからだ」
それでというのだ。
「もうこのことはだ」
「諦めてですか」
「その時は俺達がこいつを止めるからな」
「俺達としてはですか」
「その時は見ていてくれ」
「本当に困った人なんですね」
ポップもこのことを実感した、それも強く。
「壇さんって人は」
「残念だがな」
「じゃあそういうことで」
「ことを進めるぞ」
「わかりました」
ポップは苦い顔で言った、そうしてだった。
二人とゴメちゃんはライダー達を街の中の宮殿に連れて行った、そこに入るとすぐに金髪で鋭い黒い目を持ち銀色の鎧で身を包み剣を持った男とピンク色の鱗で隻眼の鰐と人を合わせた身体で鎧に身を包み斧を持った大男がいた。
その二人がライダー達を見てダイ達に問うた。
「この者達が仮面ライダーだな」
「そうだな」
「うん、そうだよ」
ダイは二人に答えた。
「この人達がね」
「そうか、やはりな」
鰐人はダイの返事に強い声で頷いた。
「そうか」
「これから頼むと言うべきか」
金髪の男はライダー達に顔を向けて言った。
「これからは」
「こちらこそ宜しく」
宝生が男に穏やかな声で返した。
「僕達が仮面ライダーだよ」
「ヒュンケルという」
まずは金髪の男が答えた。
「かつては魔王軍の軍団長の一人だったが今は違う」
「元々俺達の兄弟子だったんですよ」
ポップがライダー達にそのヒュンケルのことを話した。
「物凄く頼りになります、クロコダインも」
「俺がそのクロコダインだ」
鰐人も名乗った。
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