第四百五十一話 勇者の弟子達その九
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ダイ達を連れて行く形で彼等がこの世界に来たというその門がある場所に向かった。そこは何処からというと。
「やはりここだったか」
「そうですね」
宝生は花家の言葉に頷いた。
「大天空寺でしたね」
「教会、それも木造と聞いてだ」
「お寺と思いましたけれど」
「長い石の階段と聞いてな」
「これはと思いましたが」
「実際にそうだったな」
「はい、というかですね」
宝生はさらに言った。
「他にはです」
「心当たりが思い浮かばないな」
「そこまででした」
「そしてその通りだった」
花家はこうも言った。
「そうだな」
「それじゃあ今から扉を開きましょう」
明日那は門を見ている、それは鉄の扉で西洋の城門を思わせる。その門を見ていてそのうえで言うのだ。
「重そうだけれどね」
「いや、これがなんですよ」
ポップが答えた。
「俺達が推すとです」
「簡単に開いたのね」
「はい」
そうだというのだ。
「俺じゃ無理かなって思いましたけれど」
「そうなの」
「はい、ですから」
それでというのだ。
「別にそれは」
「それだけの力があるということだ」
鏡はポップの言葉に冷静に返した。
「君達にな」
「だからですか」
「重厚な扉であることは間違いない」
このことはというのだ。
「だがスサノオはその相手が乗り越えられることしかしてこない」
「だから扉もですか」
「君達なら開くことが出来る」
「そうした扉ですか」
「そうした扉、門しか出さない」
そうだというのだ。
「開けない、そして乗り越えられないで終わればだ」
「ああ、それを見て楽しめないですね」
「だからだ」
それ故にというのだ。
「スサノオはだ」
「門の扉もですか」
「開けるものをだ」
そういったというのだ。
「出さない」
「そうですか」
「そしてだ」
「これからですね」
「この門を再び開けてだ」
そしてというのだ。
「君達の世界に案内してくれ」
「それなら」
「開こう」
こう言ってだった。
ライダー達は門に向かった、だがその前にだった。
ダイが出て来てだ、彼等に笑って言った。
「俺達が開きます」
「そうして来ましたし」
ポップも言ってきた。
「ですか今回もです」
「開けますね」
「そうしてくれるんだ」
宝生が応えた。
「宜しくお願いします」
「それじゃあ」
二人でこう話してだ、そのうえで。
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