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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章へと向かうその前に…
姉と出禁と紫の未亡人
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てゲストが二名も来てくれることが決まっているので実質四名だ。

「なぁにまーちゃん。まだ諦めてないのぉ?」
「ああ、諦めちゃいねーよ。俺は依頼を必ず成功させる男。そしてお客様のリクエストには必ずお答えしちゃう男でもあるんだぜ?」

しかしなんとしてでも成功させて見せよう。
そして見せてやろうじゃないか。
水着サーヴァント大集合の、水着ジェネレーションってやつをなぁ!!

?

お昼。
各自自由時間となり各々は好きな過ごし方をする。
その中のうちの一人、葛城舞改め葛飾舞は

「はぁ…。」

1人で街をとぼとぼと歩いていた。
正気に戻った頃は昼前であり、実は前々から東京で買いたかった限定モノのモンブランを急いで買いに行ったところ、案の定売り切れだったのだ。

「ついてないなぁ。」

ちなみに今日の服はスリットが割とすごい紺色のチャイナドレス。
友人のユゥユゥから絶対に似合うと思うよ!と言ってもらった最高級のお召し物である。
しかし今、そんないいものを着ていてもテンションは上がらなかった。

「そこのカマホモ野郎。何かお困りだね?」
「え…?」

聞き慣れた声に思わず振り向く。
というより、そんな悪意に満ちた呼び方をするのは彼しかいない。

「探偵さん、大和さん、それに葵ちゃんも?」

後ろにはその三名のマスターが立っていた。

「悲しい顔をしてるな。何かあったのか?」
「ううん、なんでもない。ちょっと良くない事があっただけだよ。」

しょんぼりとする舞。
ちなみにそれぞれのサーヴァントはゲームしてたり絵を描いてたり文をしたためていたり修行と偽り内緒でアダルトなショップに行ったりしている。

「そっか、実はあたし達これからお茶するんだよね。」
「お茶?」
「そ、マスター同士で親睦深めあおっかなーって。ケーキでも食べながらさ。」

そういい、白い箱を見せつけてくる葵。

「…!」

しかし舞はその箱に、見覚えがあった。

「お?どうした?急に目の色変えたぞ?」
「まるでほねっこを目の前にした犬みたいだな。」

その箱は、東京のケーキ屋の箱。
ブランド中のブランドで、いつか食べに行きたいと思っていたお店。
そして…。

「そういえば舞、モンブラン大好きなんだってね。」

葵が箱を開け、その中身を彼に見せつけた。
その中身には

「は…あ、ああぁ…!」
「"たまたま"寄ったお店に"たまたま"あったんだよねぇ。この数量限定のモンブラン。」

まさに彼の食べたかったものがそこにあった。

「ふっふっふ…ご馳走を目の前に『待て』をされ続けてもう辛抱たまらん犬のようになってるな?」
「何でもかんでも犬に例えようとすんじゃねーよ。」


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