暁 〜小説投稿サイト〜
幻の月は空に輝く
サスケからの敵認定
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いのか。
「逃げた所で無駄、だろ」
 どうせイタチに捕まるし。
「余裕だな」
 というか、隣で無責任に煽らないでくれないかな。
「チッ。舐めやがって」
 いやいやいや。私が言ったんじゃないから。
 一体この兄弟は私を何だと思ってるのだろうか。君たちみたいに主役級にはなれない通行人なんだけど。
 しかもAからDに格下げになったばかりの私に対して余裕だのなんだのと。イタチとサスケの目は節穴か。
 最近多くなった脳内でのやりとり。気が付けば、イタチとサスケの両方から穴の開くような視線を向けられていた。

「ラン。茶菓子はどうだ? お前の勧めてくれた場所の菓子だ」
 って…そんな真面目な表情して茶菓子か。
 いや、イタチらしいけどね。なんかすっごくイタチらしいけどね。
「美味しいですよ。新作ですね」
 皿に置かれた菓子を改めて見てみれば、色とりどりなお菓子。私が見た事ないから多分新作だよね。
「そうか」
「チッ」
 
 ………。
 ヲイ。そこの兄弟二人。私に対して温度差激し過ぎないか?


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