サスケからの敵認定
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私を探るようにジッと見てくるサスケ。
だから殺気を混ぜるな、と思わずため息が漏れた。
中身が大人だろうとなんだろうと、気まずいものは気まずい! そんなわけで、結構重たいため息になったけど、ギンッと更にサスケに睨まれる。
仕方ない。事情説明と、後はサスケが嫌なら断ってほしいと伝えてみよう。
「俺と同じ年の弟がいると聞いた。手合わせをしてほしいと。アンタが嫌ならイタチさんに断ってくれ」
面倒だと言わんばかりの態度と口調。
多少大人気ないかもしれないけど仕方ない。
「……お前が俺の相手になるのかよ」
あぁ。そっちの心配か。
「さぁな」
肩を竦めながら答えてみたけど、心境としては通行人Dに聞くなといった所。私のそんな態度が余裕綽々に見えたのか、サスケの唇の端がクイッと上がった。
ん? 何だその表情。
「イタチ。コイツをへこましたら俺と手合わせしろよ?」
おや? いつの間にか戻ってきたイタチに、サスケがフフン、と自信あり気に胸を張りながら何か言ってる。
ちらり、とイタチに視線をながして見れば、イタチも口元の端を上げるだけの笑み。
兄弟は似るもんだしコミュニケーションをとるのも大いに結構。だがしかし、部外者を置き去りにするのは止めてもらえないだろうか。
「ランに一撃でも与えられたらな」
あれ?
いつの間にかサスケと私が手合わせする事決定な感じ。別にいいんだけどね。サスケが相手なら、今の自分の立ち位置も分かりやすいし。
ナルト相手だと、正直上忍レベルに差し迫って年相応からかけ離れてるから、基準にならないんだよね。
幾らサスケが一線を賀してるとは言っても、基準に出来ない程じゃない。
「ラン。手加減するなよ?」
「……イタチさん。面倒な事押し付けないで下さい」
恐らくだけどね、あのサスケから一撃ももらわずに倒せという事なんだろうなぁ。流石に買いかぶり過ぎなんだけどと目を細めてイタチを見れば、相変わらず何を考えてるか分からない笑みが返ってきた。
「まぁ…その為に呼ばれたんで、手合わせはしますよ」
なんとなく、自分が里抜けをする前に遊び相手を確保しようっていう印象を受けるんだけど、私の考えすぎなのかどうなのか。
「あぁ。その前に茶の準備が出来た」
「………イタチさんってマイペースですよね」
このまま手合わせかと思ったら、お茶ですか。
いや、飲みたいよ? 飲みたいけど、今の流れはお茶じゃないだろうと思うのは私の気のせいかな。
そんなわけで冒頭に続くわけだけど…。
「逃げるなよ」
既に私がお茶を飲みながら寛ぎモードに入っている事に気付いてるのか。それとも面倒だと思っている態度が表に出てるのか。サスケが態々と念押ししてくる。君はそんなにイタチと手合わせをした
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