第五百九十九話 クールじゃないその三
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「そういえば」
「本当に昔だな」
「その頃はな」
「酒をストローで飲んでいたんだな」
「ビールをな、あと二十世紀のアフリカでもな」
この地域でもというのだ。
「そうして飲んでいたって店長さん言ってたぜ」
「そうなんだな」
「店長さんも酒好きでな」
「酒の飲み方に詳しいんだな」
「ああ、それでな」
そのせいでというのだ。
「この飲み方も教えてくれたんだよ」
「成程な」
「それでな」
洪童はまたサラミを食べてから言った、レモンの酸味に塩の辛さがサラミの味に硬さと実に合っている。
「今飲んでいるだよ」
「サラミにそんな食い方があるんだな」
「切ってクラッカーやチーズと一緒にワインを飲むとかもあるな」
「それもあるな」
「それでこうしてな」
今の様にというのだ。
「飲むやり方もあるんだよ」
「ウイスキーでもか」
「まあどっちかというとそっちか」
この酒だというのだ。
「合うのは」
「そうなんだな」
「俺としてはな、あとブランデーもか」
「所謂洋酒系か」
「洋酒って表現は日本的だな」
「日本独自の呼び方だな」
酒についてのそれだというのだ、ダンは琉球王国の人間だがこの国は日本から派生した日系国家なのでこうした言葉もあるのだ。
「まさに」
「そうだよな」
「それでな」
「その洋酒系がか」
「サラミのその食い方に合うんだな」
「サラミ自体があっちのだからな」
「そうだな、しかしな」
ダンはさらに言った。
「その飲み方はあまりな」
「やるべきじゃないな」
「よくしていたらな」
それが毎日でなくてもというのだ。
「塩分過多になってな」
「高血圧とかになるな」
「成人病になるな」
間違いなくとだ、ダンは洪童に話した。
「絶対に」
「俺もそう思うぜ」
洪童は笑って述べた。
「こんなのいつも食ってたらな」
「酒も進むしな」
「塩分とアルコールでな」
この二つでというのだ。
「普通に寿命縮まるな」
「十代で成人病とかな」
「洒落になってないな」
「十代でも血管とか悪くなるぞ」
食生活が悪いとだ。
「それで脳梗塞とか脳卒中にもな」
「なるか」
「若年性のもあるぞ」
こうした症状はこの時代でも存在している、ただ医学の進歩で二十一世紀初頭よりも若しなっても遥かに早く回復出来るし命に関わることも少ない。
「漫画家さんでもな」
「なる人いるんだな」
「この前あまりにも忙しくてな」
「それで食生活もか」
「何か酒好きでな」
ダンは今の自分達のことを思いつつ話した。
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