第六十二話 二人乗りその十七
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「日本ハム強いですね」
「札幌にいってからそうなったわね」
「あの人打てないですよね」
「噂には聞いてるけれど」
私は阪神ファンなのでセリーグ派です、ですからパリーグのことはこれといって知らないです。ですがダルビッシュさんのことは少し聞いています。
「滅茶苦茶凄い人よね」
「化けものですよ」
「化けものって」
「いや、敵チームから見たらです」
つまりソフトバンクにしてみればというのです。
「冗談抜きでそうですから」
「そこまで凄いのね」
「調子のいい時なんかどうにもならないです」
そこまでだというのです。
「もう負けたって思えますから」
「球速も変化球も凄いのよね」
「どっちも桁外れですよ」
「それでなのね」
「全然勝てません」
調子のいい時のダルビッシュさんにはというのです。
「あんな人がいたらもう」
「どうにもならないのね」
「それで中々優勝出来ないんですよ」
「そういえば毎年いいところまでいっても」
ペナントで勝ってもです、ソフトバンクは。
「毎年クライマックスでね」
「ダルビッシュさんで確実に一敗する漢字ですから」
「その一敗が大きいわね」
「もう何よりも」
阿波野君の言葉はお手上げといったものでした。
「それで毎年、ですからね」
「日本ハムも強くなったわね」
「札幌行ってよかったですね」
「何か日本ハムファンみたいな言葉ね」
「嫌いじゃないですから」
ライバルチームでも、というのです。
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