第四百五十一話 勇者の弟子達その三
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「いたかな」
「そのこともわからないのね」
「ちょっとね」
「そうなのね」
「うん、けれどまた急に聞いてきたね」
「いや、今いるのよ」
明日那は宝生に答えた。
「永夢の後ろにね」
「僕の?」
「ええ、後ろ見たらわかるわ」
「後ろって」
「クピイ」
そこは明日那が言ったままのスライムがいた、玉葱の形で顔があるのは宝生が言った通りであるが。
宝生はそのスライムを見て思わず言った。
「こんなスライムいたんだ」
「ゲームの世界から出て来たのかしら」
「いや、本当にこんなスライムいたかな」
「ちょっと黎斗のゲームじゃない感じね」
「あの人のキャラじゃないね」
宝生もこう言った。
「どうも」
「そうよね」
「もっと別のキャラだよ、というかね」
「そのシリーズのキャラなのね」
「これはね」
「ああ、ゴメちゃんここにいたんだ」
「探したぜ」
ここで青い服を着た黒髪の小柄な元気のいい感じの少年と緑の服に黒髪で面長の少年が部屋に来た。
「この建物に来たら何処かに行ったんだからな」
「勝手に行ったら駄目だよ」
見れば二人共胸には黒の前掛けがある、同じ紋章が描かれている。
「誰がいるかわからないんだから」
「それにはじめて来る世界だからな」
「俺達と一緒にいないと」
「何があっても不思議じゃないからな」
「クピイ」
ゴマちゃんと呼ばれたスライムは二人に反省している顔で応えた、二人の少年はそのスライムのところに来て少し咎める顔で話した。
「今度から気をつけるんだよ」
「頼むぜ」
「クピイ」
「君達患者の子達じゃないね」
ここで天空寺が言ってきた。
「そうだね」
「患者?いや俺達は違うからな」
面長の少年が答えた。
「俺達は仮面ライダーって人達を探してるんだよ」
「それでこちらの世界に来たんだ」
小柄な少年も答えた。
「スサノオが言った門を潜ってな」
「こっちの世界に来たんだ」
「仮面ライダーだね」
「知ってるなら教えて欲しいんだけれどな」
面長の少年は宝生に真剣な顔で言った。
「仮面ライダーのことをな」
「何か凄く強いっていうけれど」
小柄な少年も言ってきた。
「その人達は一体何処にいるのか」
「スサノオはこの建物にいるって言ってたけれどな」
「スサノオだね」
宝生はその名を聞いてまた言った。
「知ってるよ」
「知ってるってことは」
「まさか兄さん達が」
「そう、仮面ライダーだよ」
宝生は二人の少年達に笑顔で答えた。
「君達が探しているね」
「お兄さんがなんだ」
「じゃあそっちのお姉さんも」
「そう、仮面ライダーだから」
明日那も答えた。
「仮面ライダーポッピーよ」
「ポッピー?変わった名前だな」
「そうだね」
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