暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第73話 怖がり吸血鬼登場、歓迎の焼肉と修行の場は天空の野菜畑!?
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迷惑をかけたくないと思っているじゃないか、それはお前の心が強いからそう思えるんだ」


 イッセー君は真剣な表情でギャスパー君に話をしていく。その様子にケンカしていたイリナさんとゼノヴィアさんも聞きに入っていた。網に残っていた肉がコゲないように皿に移していたけど……


「時を止める神器や強力なスタンド……人間っていうのは強い力を持てば大体思い上がるもんだ。でもお前は違うだろう?他人を思いやれる優しさと自分を律せる強さがあるからそうできるんだよ」


 神器を得た人間は不幸になることが多いが、開き直って悪事に使う人間もいるみたいだ。同じようにスタンドも姿を消せばスタンド使い以外には認識できなくなるので、それで窃盗をしたり犯罪を犯す人間も多いってドライグが言っていたんだ。


 でもギャスパー君はそうならなかった。悪用したいって思わない強い心があったから彼は逆に臆病になったのかもしれないね。


「……うぅ」


 するとギャスパー君は泣き出してしまった。一瞬神器やスタンドが発動するんじゃないかと思ったが、どっちも出なかった。


「ぼ、僕……そんな優しい言葉をかけてもらったのは、幼馴染みの子か眷属の皆しか無かったです……」
「そうか……色々辛い思いをしてきたんだろうな。でも今日からは俺もお前のダチだ。だから何かあったら遠慮なく頼ってくれよな」
「はいっ……!」


 イッセー君はギャスパー君の涙を指で拭いながらポンポンと頭を撫でた。するとギャスパー君は笑みを浮かべながら嬉しそうに返事をした。


 出会ってまだ少ししかたっていないのに、もうギャスパー君に信頼されるなんて流石はイッセー君だね。


「……イッセー先輩、早速で申し訳ないのですがお願いをしても良いですか?」
「応っ、遠慮なく言ってくれ」
「なら、僕を強くしてください!」


 ギャスパー君は強い決意を込めた目でイッセー君を見ながらそう言った。


「僕は弱虫で眷属の皆に守ってもらわなければ何もできません……でも僕も皆の為に何かできるようになりたいんです!だから……!」
「よし、分かった!俺は強くなろうと努力する奴は大好きだ!お前が強くなれるように協力するぜ!」
「あ、ありがとうございます……!」


 イッセー君はサムズアップするとギャスパー君は嬉しそうに笑って感謝の言葉を言う。


「実はそろそろ親父から与えられた依頼を何かしようかと思っていたんだ。それで……」
「失礼します。本日のメインデッシュをお持ちいたしました」
「おっ、来たみたいだな。続きはコレを食ってからにしようぜ、何せへるスィ〜の看板メニューだからな」


 イッセー君が何かを話そうとした際、丁度店員の方がきて話は中断する。看板
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