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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第73話 怖がり吸血鬼登場、歓迎の焼肉と修行の場は天空の野菜畑!?
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……あむっ!」
「ああ―――ッ!?私の上ロースを取ったわね!」
「お互い様だろうが!」


 お肉の奪い合いを始めてしまったイリナさんとゼノヴィアさん、この二人がエクソシストだという事は流石にギャスパー君には内緒にしている。


 何せエクソシストはヴァンパイアと敵対してるからね、いくら二人に敵意が無くても敵対している組織の人間がいると知ればギャスパー君も怖いだろうから。


 それを聞いた二人は快く提案を受け入れてくれたし、特にギャスパー君に対して思うこともないそうだ。話を理解してくれる二人にも感謝だね。いつかエクソシストだと正体を話すときは来るだろうけど、その時にはきっとギャスパー君もイリナさん達と仲良くなってると思うんだ。


 ただ喧嘩は止めてほしいな……貸し切りとはいえ流石に恥ずかしいよ……


「はいギャ―君、お肉焼けたよ」
「あ、ありがとう小猫ちゃん……」


 珍しく自分が食べる事よりもギャスパー君にお肉を譲っている小猫ちゃん、二人は同い年で学年も一緒だからギャスパー君が封印される前から仲がいいんだ。さっきもグルメタウンで二人が再会した際小猫ちゃんは嬉しそうにギャスパー君を抱きしめていたしね。


「小猫ちゃん、なんだか変わったね。前よりも明るくなったと言うか、積極的になったね」
「ふふっ、私も成長したんだよ。イッセー先輩と出会ってこの世界を知って一杯冒険して一杯食べたからね」
「そっか。眷属の皆が何だか前とは違うなーって思っていたんだけどそんな事があったんだね。羨ましいよ、僕は弱いままだから……」


 ギャスパー君は少し顔を曇らせてそう呟いた。そうか、ギャスパー君だけ置いていかれている状況だから不安に感じているのかもしれない。


「大丈夫だよ。ギャー君もここで一杯冒険して一杯食べれば強くなれるよ。ねっ、イッセー先輩」
「そうだな」


 不安に思うギャスパー君を小猫ちゃんは笑みを浮かべてだいじょうぶだよと言い、イッセー君も頷いた。


「僕も強くなれる……?でも僕は神器もスタンドも碌に操れないし暴走ばかりさせちゃうし……皆に迷惑しか掛けられない弱虫の僕なんかが本当に強くなれるのでしょうか……?」


 ギャスパー君は尚も不安そうにそうイッセー君に問いかけた。スタンドの事はギャスパー君にも教えたけどスタンドをコントロールできない自分は未熟者だと知って落ち込んでしまっていた。美味しい物を食べたから少しは気が晴れたかなと思っていたけどやはり気にしているんだね。


「それはお前次第だ。だがなギャスパー、俺はお前が弱虫だとは思っていないぞ」
「えっ……」
「確かに神器やスタンドを扱うと言う点ではお前は未熟者かもしれない。だがお前はそれを危険だと理解して
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