暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
魔法絶唱しないフォギア無印編
魔法使いの帰省・透の場合
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る航と弦十郎。2人の間には真剣勝負のような緊張感が漂っている。透とクリスは2人を交互に見比べていた。
その緊張感を、最初に破ったのは航の方であった。
「…………分かった。貴方方を信じます。この子達の事を、よろしくお願いします」
「はい。全力を尽くします」
航は弦十郎の答えに小さく息を吐き、彼に右手を差し出した。弦十郎はその手を取り、固く握手する。2人が和解できたのを見て、透とクリスは安堵の溜め息を吐いた。
と、航は弦十郎との握手を止めると2人に近付きそれぞれの頭を撫でた。
「透、無茶だけはするんじゃないぞ。クリスちゃんもだ。天国に居る君の両親の為にも、命を粗末にするような事だけは絶対にしちゃいけないよ」
「……はい!」
父からの激励に透は笑みを浮かべ、クリスも気恥ずかしそうにしながらしっかりと答えた。
その後、透とクリスは学業の事もあるのでマンションへと帰る事になり、弦十郎も長居する訳にはいかないと透の家を後にした。
その際、航は家を去ろうとする透とクリスに声を掛ける。
「透、辛くなったら何時でも帰ってきなさい。クリスちゃんも、遠慮せずに頼ると良い。それが雅律に私が出来る、せめてもの手向けだ。いいね?」
優しく背中を押され、2人は力強く頷いて北上家から去って行った。
去り行く2人の後姿を、航は見えなくなるまで優しい目で見送るのだった。
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