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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
魔法絶唱しないフォギア無印編
魔法使いの帰省・透の場合
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日ここに来ること誰にも言ってないんだぞ!?」
「すまんな。透君の重要な関係者という事で警護の為に周囲を見張っていたのだが、その警護の者から君達が来たと報告を受けたんだ。恐らく君らの事だから真実を話すだろうと思い、北上氏に俺の方からも話をする為に急いでやって来たんだ」
なんとまぁフットワークの軽い事と、クリスは額に手を当て透は困ったような笑みを浮かべる。
「…………まず、うちの透がお世話になったようで。その節はありがとうございます」
「いえ、我々は出来る事をやったまでです」
「ですが、透やクリスちゃんを戦いに巻き込むことに関しては納得できていません」
航は弦十郎をソファーに座らせ、彼の分の茶も出してから話を切り出した。
「仰ることは尤もです。ですが我々にはこの2人の力が必要なのです。情けない話ですが、我々が立ち向かおうとしている特異災害に対して、我々は無力に等しい。被害を最小限に留める為には、2人の力がどうしても必要なのです」
「それはあんたらの理屈だろう! こんな子供達を戦わせて、アンタ達はそれを何とかする為の対策を練ろうとは考えないのか!?」
それがあればそもそも透達に頼るようなことはしていない。機密だけを守らせて、彼らに危害が加えられないように守り、戦いは自分達でやっている。だが二課が挑むべき特異災害はそんな簡単な相手ではないのだ。
しかしその一方で、弦十郎は航の言う事に同意してもいた。戦いなどの危険な事に子供を巻き込む等以ての外、そんなのは大人のするべきことではない。
「北上さん。貴方の言う事は間違っていません。彼らの様な未来ある子供達を戦いなどと言う危険な事に巻き込む等、大人のする事ではありません」
「分かっているなら「しかし」、ッ!?」
「しかし…………それでも彼らに頼らなければならないのが現状なんです。我々も自分の無力さが悔しい。ですからせめて……罪滅ぼしではありませんが、私達は彼らが無事に帰ってくる事が出来るように最大限サポートします。いや、させてください。戦いでは彼らに頼るしかできませんが、それ以外の脅威からは我々が全力で命に代えても守ります。ですから、どうか……」
弦十郎はそう言って深く頭を下げた。それこそ土下座でもしそうな勢いだ。そしてその横では透とクリスが同じように頭を下げている。
3人に同時に頭を下げられ、しかもそのうちの一つは自分の息子である事に、とうとう航が折れた。
「……一つ、言わせてください」
「はい」
「透は私に残された、妻の忘れ形見です。たった1人の掛け替えのない息子です」
「存じています」
「その息子の命を預けるんだ。もしこの子に何かあったら……その時は私があんたを殺すかもしれない」
「覚悟の上です」
互いに相手の目を見
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