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リュカ伝の外伝
天使とラブソングを……?(第10幕)
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行ってないが、遠目には見た事があるわ」

「じゃぁ解ると思うけど、かなり大きいわよね!」
「そうね。この国じゃ、お城の次に大きいわね」
「あれだけ大きい建物の中で、武闘大会などが催されるの。とてもじゃないけど地声じゃ隅々まで届かないわ……司会やレフリィーだって居るでしょうから」
「なるほどね……だから3つで1セットなのね。1つに纏めてない訳が解ったわ」

「実際に使ってみれば解るけど、感動するわよ……この装置の凄さに!」
「ふーん……凄そうね。内部の仕組みは如何なってんの?」
うっ……な、内部の仕組みと言われましても。

「……全然解んない」
「……アンタ開発側でしょ?」
そ、そうなんだけど……

「開発に携わったといっても、音は空気を振動させる事で発生するとか、波長があるとかそんなフワッとした情報を逐次供給してただけで……」
「肝心の装置開発は、魔技高校(魔法機械技術高等学校)の生徒らだけで進められた……と?」
項垂れながら肯定する。

「ホント私なんか居なくても開発できたと思う……」
「馬鹿言わないの。陛下がアンタを招集したのよ! 役に立つか如何(どう)かじゃなくて必要だったのよ。直ぐ自分を卑下するの止めなさい」

「う、うん。そ、そう言えば……招集された魔技高校(魔法機械技術高等学校)の生徒で凄い人が居たわ!」
「凄い人とな?」

「うん。超可愛い女の子なんだけど、超天才なの。ラインハットに実家があるそうなんだけど、飛び級のうえに海外留学。お淑やかで優しいんだけど、カリスマ的なリーダーシップ!」
「リーダーシップってことは開発チームのリーダーなの?」

「別に明確に決めてはなかったんだけど、開発を進めていくうちに彼女が実質のリーダーになってたわ」
「しかも美少女って凄いわね。私とどっちが美人?」
「断然向こう!」
「即答でムカつくわね」

「外見だけの評価で言えばマリーちゃんと同等の美少女よ」
「……あの娘レベルだったら負けを認めるわ、ムカつくけど」
アイリーンも美人だけど、何かマリーちゃん等は次元が違うのよねぇ……

「あ……そろそろ城門前に着くわ」
「そうね。私、お城に入るの初めてよ」
心なしか緊張で声が震えてる様に聞こえた。

「中は本当に広いから迷子にならない様にしてね」
「そ、そうするわ……ところで、緊張を紛らわす為に聞きたいんだけど、先刻(さっき)話題に出た天才美少女の名前は? もし会えるなら一度見てみたいわ」
以外にミーハーね。

「ラインハット国籍だからPN(パーソナルネーム)だけだけど、リューナちゃんって言うのよ」

ピエッサSIDE END




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