天使とラブソングを……?(第10幕)
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間違ってる気がするけど、でも少しは気分が軽くなったわ」
そう言えば……
「慰めて貰ったお礼に、本当に数日前に解禁になった情報を教えてあげるわ」
「何々、陛下の事?」
「陛下の事というか……先刻も話題になった陛下のアイデアの事」
「何かまた凄い発明品でも?」
察しが良いわね。
「魔道力を使った新しい音響機器の開発を指示されたのよ。根幹のアイデアは陛下発よ」
「流石陛下だわぁ〜……ところで音響機器って?」
当然の疑問ね。“新しい”と言っても、古い物がある訳では無い。
「アリアハンが作ったMHって通信機器が、王家の方々を中心に数台存在するんだけど、それは遠く離れた場所にいても、瞬時に姿と声を相互通信して会話が出来るアイテムなの」
「凄い……でもそれは陛下の発明では無いのよね」
「そうだけど、アリアハンの新王マスタードラゴン様に、アイデアを言って作らせたらしいわよ」
「やっぱり陛下のアイデアなのね! いやぁ〜流石陛下……超天才!」
陛下の事になるとこの娘の性格が変わる……
「んで、そのMHを元にして音響機器を開発する為、魔技高校の優秀な生徒を中心に、開発チームが結成されたの」
「はぁ〜学生だけを集めたんだ?」
「そ。未来への技術力を向上させる為に、伸び代がある学生をだけで構成したらしいわ」
「流石は陛下のお考え! 奥が深いわぁ〜……ところで、何でアンタがそんなに詳しいのよ!? 彼氏からの情報で、国家機密に当たる事も聞き出しちゃっての?」
「残念。レッ君からでは無いわ。この情報に関してはレッ君とは何も話してない。……って言うか、国家機密情報を私に話したら別れてやる! そんな情報貰って面倒事に巻き込まれたくないわ!」
「はいはい。惚気はいいから、話の続きを……」
「そ、そうね。結論から言っちゃうと、その開発チームに“音響の専門家”として私が召集されたの」
「えぇー!! アンタばっかりズルい! 私も陛下のお役に立ちたいのにぃ!!!」
「まだアンタが私から『ドラクエ序曲』を盗む前の事よ……直ぐに使える芸高校の音楽専攻者が私しか居なかったんでしょ」
「それでも羨ますぃーわ」
「兎も角……そのチームで3つの音響機器を開発したの」
「3つも?」
「うん。集音装置の“マイク”。音声増幅装置の“アンプ”。音声拡散装置の“スピーカー”の3つ。この3つで1セットよ」
「ほほう……如何いった場面で使うのかね?」
「まぁ陛下的に開発させた一番の目的は、今度行われる武闘大会の為じゃないかしら?」
「と言うと?」
「建設中のスタジアムを見に行った事ある?」
「直接近くまでは
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