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飼い猫になった野良猫
第二章
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 まだ赤ちゃんだった彼もというのだ。
「そうなったわ」
「そうか、もうか」
 父は娘のその言葉に笑顔になった。
「早いな」
「そうね、それで二人共これからも」
「ああ、せめてメリーを看取るまではな」
「元気でいるわ」
 両親は娘に笑顔で答えた。
「そうするわね」
「最低でもそれまではな」
「そうするのね、じゃあメリーこれからも元気でいてね」
 史奈は両親の言葉を受けてメリーにも声をかけた。
「それでお父さんとお母さんを元気にしてあげてね」
「ニャア」
 メリーもお婆さんになっていた、だがそれでもだった。
 史奈の言葉に一声鳴いて応えた、その鳴き声は実に元気なものだった。


飼い猫になった野良猫   完


                2021・1・23
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