第119話
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アトリースがログナー侯爵邸に向かおうとしたその時
「あらら、戦闘を中断させる以前にもうほとんど終わっていたみたいね〜。」
「ベルフェゴール……!」
「ま、まさかパティルナ将軍達の加勢に……!?」
ベルフェゴールが転移魔術でその場に現れ、ベルフェゴールの登場を見たガイウスは真剣な表情で声を上げ、エリオットは不安そうな表情で問いかけた。
「違うわよ。屋敷での戦いは終わったから、ご主人様からベアトリースに戦闘を中断させることを伝えるために来たのよ。………まあ、ベアトリース以外にもアリサ達を抑えていた人物がいたのはちょっと以外だったけど。」
「や、”屋敷での戦いは終わった”ってまさか…………!?」
ベルフェゴールの話を聞いてある事を察したエリオットは不安そうな表情を浮かべた。
「残念ながらご主人様は敵将を討ち取る前に敵将が貴方達の仲間に捕らえられたから、貴方達の望み通りの展開よ。」
「何……ッ!?」
「あ………」
「と言う事はアンゼリカ先輩達は間に合ったのか……!」
「よ、よかった〜。」
苦笑しながら答えたベルフェゴールの答えを聞いたベアトリースは驚き、アリサは呆けた声を出し、ガイウスは口元に笑みを浮かべ、エリオットは安堵の溜息を吐いた。
「という訳だからベアトリースは一旦私と共にご主人様の元に向かうわよ。」
「………了解した。Z組と言ったか………まさかお前たち如きが私やリィン様達を出し抜くとは思いもしなかったが………結果は結果だ。リィン様程ではないにしても有象無象の人間達と違う事は認めてやる。」
ベルフェゴールに話しかけられたベアトリースは気を取り直して静かな表情で答えた後アリサ達に視線を向けてアリサ達に対する賞賛の言葉を口にした後ベルフェゴールと共にログナー侯爵邸へと飛行で向かい始め
「あ〜あ、せっかくエル姉の説教を覚悟で抜け出してガイウス達の相手をしていたっていうのに、もう終わりか〜。ま、今回の戦で台無しにされた分は取り返したからいいかな♪」
二人が飛び去るとパティルナは武器を収めて若干残念そうな表情を浮かべたがすぐに気を取り直した。
「――――――そうですか。でしたら後は私の説教を聞くだけですね。」
「え”。」
しかしすぐに聞こえてきた自分にとって聞き覚えのある女性の声を聞いたパティルナが表情を引き攣らせて声が聞こえた方向に視線を向けるとそこにはクロスベル帝国軍を率いたエルミナが顔に青筋を立てて口元をピクピクさせながらパティルナを見つめていた。
「エルミナさん………」
「エ、エル姉……何でここに……?戦後処理をしていたんじゃ……」
エルミナ達の登場にガイウスが目を丸くしている中パティルナは冷や汗を
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