第119話
[14/15]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ミルを訪問して君達シュバルツァー家に男爵閣下がリィン君を養子にした事で起こった様々な出来事の件に内戦、今回の件に対する謝罪は当然として、リィン君達の留学時代に私達アルノール皇家がリィン君達から受けた恩や内戦と今回の戦争で受けた恩に関する感謝の言葉を言うつもりだ。――――――勿論謝罪と感謝の”証”として、”言葉”だけでなくシュバルツァー家にとっての”利益”となる何らかの賠償や報償も一緒にね。」
「……………………………殿下のその決意と口約束が決して揺らがず、現実にしてくださることを”かつてのエレボニア帝国貴族の一員”として、影ながら願っております。」
オリヴァルト皇子の言葉に対してエリゼはオリヴァルト皇子達に背を向けたまま答えた後アイドス達と共にリィン達の元へと向かう為にその場から立ち去った。
こうして……メンフィル・クロスベル連合による”ルーレ占領作戦”は紅き翼の介入によって、様々な想定外の結果になったとはいえ、”ルーレを占領するという作戦の目的”は成功した。ルーレ占領とノルティア州統括領主ログナー侯爵家の降伏の事実を知ったノルティア州を納める領主達の抵抗の意思は折られ……連合による降伏勧告を受け入れ、ノルティア州全土は連合に制圧されることとなった。
ノルティア州全土を制圧した連合だったが、領主や市民達を刺激しない為にもルーレ以外の街には軍を駐屯させる事はせず、ノルティア州の防衛上重要な都市の郊外に陣地を展開するに留めた。
また、エレボニア帝国軍の兵器や武装の量産を担っているラインフォルトグループ会長のイリーナ会長と今後の事についての交渉をするつもりの連合であったが、イリーナ会長はルーレにある本社どころかノルティア州のどこにも滞在していなかった為、連合は敵国であるエレボニア帝国軍の戦力の増強を防ぐという名目でイリーナ会長に話も通さずノルティア州の各地にある軍需工場を占領し、更に本社ビルも連合の監視下に置いた。
なお、捕縛されたログナー前侯爵や降伏したノルティア領邦軍は戦争が終了するまで黒竜関で謹慎することとなった。
一方、ハイデル元取締役の暗殺阻止を除けば上手くいった為、全体的に見えれば”成功”という結果を出した紅き翼であったが、その代償として七耀教会に顔が利き、また頼れる戦力でもあった守護騎士のトマスがベアトリースとの戦いによって負った重傷に加えてベアトリースとの戦いで”聖痕”を酷使し続けた事による負担で昏睡状態に陥り、更にレンがルシエルと共にリウイ達を通して七耀教会の総本山であるアルテリア法国に紅き翼の足止めを行っていたルシエル達に対するトマスの妨害行為を抗議した事によって、その抗議を重く受け止めたアルテリア法国がトマスが持つ”星杯騎士団副
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ