第119話
[13/15]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
でその場から去った。
「………あんな短いやり取りでよかったのかい、シェラ君?」
「ええ。姉さんが今も生きていることを自分の目で確認できた上話す事もできたんだから、今はそれで十分よ。ふふっ、これも女神による運命の悪戯のお陰……といえば自称”ただの新妻”のあのハチャメチャ女神は嫌がるでしょうね。」
「シェラ先輩………」
心配そうな表情で話しかけたオリヴァルト皇子の問いかけに静かな表情で答えた後エイドスを思い浮かべて苦笑したシェラザードの様子を見たアネラスは微笑んだ。
「――――――何はともあれ戦いは終わったようですし、我々は一旦リィン少将の元に向かいましょうか。」
「……はい。」
「了解です。」
「「ええ。」」
その場の空気を読んで提案したオリエの提案にエリゼ、アルティナ、デュバリィ、アイドスは頷いてリィン達の元に向かおうとするとオリヴァルト皇子がエリゼ達に声をかけた。
「――――――エリゼ君。君の血統主義に染まった帝国貴族達やアルノール皇家に対する”怒り”や”恨み”は正当なものだ。君達シュバルツァー家もそうだが、エーデルガルト君やステラ君等と言った”尊き血を重視するエレボニアの旧い体制によって生まれた被害者達”を2度と生まない為にも今回の”黄昏”の件が解決した後エレボニア帝国や私達アルノール皇家の存続が許されるのであれば、私――――――いや、私達アルノール皇家が先頭に立って未だ旧い体制に囚われているエレボニアを変えようと思って――――――いや、”変えて見せる。”血統主義の貴族達によって支配された愚かな旧い体制を保ち続けていたエレボニアをね。」
「……オリビエ、わかっているのか?その考えの果ては―――――」
決意の表情を浮かべたオリヴァルト皇子の話を聞いたミュラーは複雑そうな表情で指摘しかけたがオリヴァルト皇子が先に答えた。
「―――――”第二の鉄血宰相”になってしまうといいたいんだろう?勿論、宰相殿のやり方はある程度参考せざるを得ないだろうが……――――――それでも私は決して”第二の鉄血宰相にはならない。”3年前のリベールとエレボニア、メンフィルの国境でゼクス先生の前で宣言した言葉――――――”ハーメルのような欺瞞を繰り返すことは許さない”事を破らない為にもね。そしてその”欺瞞”の中には今回の”黄昏”の件も当然含まれている。」
「オリビエ…………」
「フフ、今の殿下のお姿を夫やゼクス将軍閣下が目にすればお二人とも殿下が逞しく成長なされたと喜ばれるでしょうね。」
オリヴァルト皇子の決意を知ったミュラーが静かな表情でオリヴァルト皇子を見つめている中、オリエは微笑みながら答えた。
「それと”黄昏”の件が解決した後アルノール皇家全員でユ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ