第119話
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ラザードとサラがいた。
「あんたの”姉”って……まさか”リベールの異変”でやりあったっていう”幻惑の鈴”!?しかもエリゼや”神速”達、”怪盗紳士”までいるって、一体どういう状況よ……」
「あはは………”影の国”の時でやりあった偽物の姉さんに”見極めなさい”って言われていたけど、まさかこんな形で姉さんの生死を確かめる事ができるなんてね……」
サラが困惑の表情でブルブラン達を見回している中シェラザードは乾いた声で笑った後僅かに嬉しそうな表情を浮かべてルシオラを見つめた。
「そう………フフ……私がその場にいたら同じ事を言ったでしょうね。」
シェラザードの言葉を聞いたルシオラは静かな笑みを浮かべた後自身の転移術の発動の構えをし、ブルブランも自身の転移術の発動した。
「待って、姉さん!他にも色々と話したいことが……!」
「ふふ………貴女は”蒼の深淵”の”妹”と違って姉から”巣立ち”をしたのだから、私の事等気にせず自分の”幸せ”の為に歩み続けなさい。」
「あら、そこで私とエマを例えに出すとはね。」
真剣な表情で声を上げて自分を呼び止めようとするシェラザードに対して静かな笑みを浮かべて答えたルシオラの話を聞いたクロチルダは苦笑していた。
「今回の”黄昏”の件は”福音計画”すらも比較にならないあまりにも強大よ。私やブルブランもそうだけど、”蒼の深淵”や”死線”が貴女達に手を貸した所で、貴女達にできるのは”ほんの僅かな変化”でしょうね。だけど、それでも諦めずに全力で立ち向かいなさい。――――――貴女達の”未来”の為にもね。」
「姉さん………」
「No.Y、まさか貴女は……」
「”怪盗紳士”や”蒼の深淵”のように”嵐の銀閃”に手を貸す為に紅き翼に影ながら協力する事を決めたようね。」
「フッ、そういう意味で考えれば、聖女殿の新たなる道に付き合う事を決めた君達”鉄機隊”も私達の事は言えないと思うがね?」
「フフ、言われてみればそうだな。」
ルシオラの言葉を聞いたシェラザードが呆けている中ルシオラが紅き翼に協力している理由を悟ったデュバリィは目を丸くし、エンネアは静かな表情でルシオラを見つめ、静かな笑みを浮かべたブルブランの指摘に対してアイネスは苦笑しながら同意した。
「それと……その髪と服、とっても似合っているわよ。」
「あ……フフ、その言葉は影の国の時の偽物の姉さんにも言ってもらったけど……それでも、本物の姉さんにも言ってもらえたんだから、とても嬉しいわ。ありがとう、姉さん。」
そしてルシオラに今の自分の姿を誉められたシェラザードは一瞬呆けた後嬉しそうな表情を浮かべた。するとブルブランとルシオラはそれぞれ自分達の転移術
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