第119話
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かって死ぬ事でユーゲント皇帝陛下とシュバルツァー男爵に対しての内戦の件の”償い”にするつもりであったが………皇帝陛下のご子息たる皇太子殿下達が儂に生き恥を晒す事を望んでいるのならば、その望みに応じるのが儂の”償い”であり、”生涯の務め”として認めるしかないようだな…………」
アンゼリカの言葉に対して鼻を鳴らして答えたログナー侯爵はリィンとエリス、セドリック、アルフィンを順番に視線を向けた後肩を落として複雑そうな表情で答えた。
「!父上、貴方は……………いや………――――――リィン君、見ての通りログナー侯爵家当主を”詐称”して不当にもノルティア領邦軍を指揮して君達連合軍に対して抵抗していた父上は拘束した。ノルティア州を代表して、ノルティア州は君達連合軍に”降伏”する事を宣言する。…………国際法に基づいてノルティアの民達もそうだが、領邦軍や貴族、そして父上に危害を加えない事を要求させてもらうよ。」
「幾ら連合軍が国際法に加入していないとはいえ、この場には”暫定”とはいえ”ログナー侯爵家当主”のアンちゃんに”カイエン公爵家当主”のミュゼちゃん、今のエレボニアにとって唯一の帝位継承者であられる皇太子殿下、それにA級正遊撃士のアガットさんがいるんだから、アンちゃんのお願いを破れば国際的立場もあるアンちゃん達がその件を他国に訴えればメンフィル帝国とクロスベル帝国は後にゼムリア大陸の全国家、自治州からの信頼を大きく失う事になる可能性に発展する事は十分に考えられるから、その事について連合の上層部の人達に伝える事を絶対に忘れないでね。」
「ふふっ、さりげなく私やリィン少将閣下まで利用するなんて、さすがはあのレン皇女殿下も警戒する紅き翼の”才媛”ですわね。」
ログナー侯爵の言葉を聞いて驚いた後複雑そうな表情でログナー侯爵を見つめて何かを言いかけたアンゼリカだったがすぐに続きを言う事を止めてリィンに近づいて降伏宣言をし、アンゼリカが降伏宣言をするとトワがリィンにある事を伝え、トワの話を聞いたミュゼは苦笑していた。
「フウ……確かにメンフィル帝国とクロスベル帝国は国際法には加入していませんが、降伏した人達もそうですが敵国の市民達に対して危害を加えるような”人道から外れた行為”を行えば軍法会議にかけられて厳しく罰せられますから、そんなことにはならないでしょうけど、一応陛下達には伝えておきます。それとアンゼリカ・ログナー侯爵閣下の降伏宣言と要求をリィン・シュバルツァー少将が連合を代表して了承することをここで宣言します。―――――総員、直ちに戦闘を中止せよ!当初の予定とは違うが、ルーレ占領作戦は成功だ!次の指示があるまで、降伏した領邦軍の見張りを務めてくれ!」
「イエス・コマンダー!!」
一方リィンは溜息を吐いた後元の姿に戻ると共
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