あの人が大好きな世界
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を全て受け流し、アマゾンネオの動きさえも手玉に、龍騎にぶつけたのだった。
「全く。君たちもどこまでも私を楽しませてくれる」
アマゾンフレアは再びグリップを使う。
『バイオレント スラッシュ』
再びの、遠距離の斬撃。それをまともに受けた二人のサーヴァントは、大きく引き下がる。
「ドラグレッダー!」
龍騎の声に、ドラグレッダーは吠える。その巨大な胴体を駆使し、アマゾンフレアへ畳みかけるが、戦闘経験が豊富なのか、見事な身のこなしでアマゾンフレアは回避した。
「このっ!」
その隙に、龍騎は接近。だが、アマゾンフレアは龍騎ではなくドラグセイバーに狙いをつけ、武器を大きく弾き飛ばす。
「あ!」
「終わりだ」
トドメとばかりに、振り上げたのこぎり。だが、それよりも早く、龍騎は。
アマゾンフレアの腰にしがみつく。
「何!?」
あまりのアンバランスと予想外に、アマゾンフレアは武器を取り落とした。そのまま龍騎は、屋上の端近くまで押し通し、頭突き。
「ぐっ!」
一番的確なダメージを与えた。腹部を抑えるアマゾンフレアに対し、龍騎は形勢の解れを見出した。
「まだだ……まだこれ程度!」
すぐに復活したアマゾンフレア。彼はそのまま、腕の刃で龍騎を引き裂こうとした。
「これ程度、世界を変えるには程遠い! この世界に、もう明日は来ない!」
「ぐっ!」
だが、龍騎は両手で、その刃の腕を受け止めた。強い力で押されながらも、龍騎はアマゾンフレアの腕を持ち上げる。
「そんなこと……」
左手。ドラグバイザーの付いた側の腕を外し、思い切り拳を握る。
「お前が決めるな!」
アマゾンフレアの顔面を殴った。それは明らかに、状況の好転を意味していた。
「明日には大切な人に会える人も、明日には願いを叶える人も、明日には傷が治る人も! 一人一人に明日があるんだ! その明日を奪っていい理由がどこにあるっていうんだ! だから俺は、明日のために止めて見せる! この戦いを!」
「無駄だ! お前には止められん!」
それを否定するように、龍騎は新たなカードを引き抜く。
『ストライクベント』
龍騎の手に装着された、ドラグレッダーの頭を模した装備。ドラグクローの口に、炎が溜まっていく。
「はああ……」
同時に、ドラグレッダーもまた龍騎とともに攻撃の体勢に入る。
それは、これまで龍騎が行ってきたストライクベントのそれではない。雨の中であろうとも、その高熱はこれまでの威力の比ではない。
「だああああああ!」
龍騎のドラグクローとドラグレッダーの口。二つの牙より放たれる炎が一つとなる。ファイナルベントにも匹敵する威力
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