第二章
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「有り得ないってね」
「やっぱりそうよね」
「常識のある日とならね」
「絶対にそんなことしないわね」
「そう、だからあの娘とのお家とお付き合い止めるから」
そうすることになったというのだ。
「モラルが全然ないって」
「本当にそんな人達ね」
「だからもう理江はね」
「相手にしないことね」
「そうしないとね」
それこそというのだ。
「腹が立って仕方ないわ」
「そうよね、何かあの娘イケメンのエリート大学の人と婚約してるらしいけれど」
「どうなるやらよ」
「あんな娘だとね」
「普通の人は付き合えないわよ」
こんなことを話した、そして。
皆高校を卒業して大学に行ったり就職したりしてだ、同窓会で久し振りに集まった時にその場に理江もいた。
理江はすぐにだ、怒って言った。
「婚約者が逃げたのよ」
「逃げた?」
玉生はそりゃ逃げるわと理江の過去のことから思った。
だがそれを隠してそれで彼女に問うた。
「どうしたの?」
「あのね、彼私の家に来て私とワンちゃんの写真観てね」
「あの子ね」
「そうして今はどうしてるかって聞いてきて」
それでというのだ。
「いない理由私とお父さんとお母さんで話したのよ」
「大人になったから返したって?」
「それ言ったら彼すぐに家に帰って」
そうしてというのだ。
「次の日電話で私ともお父さんともお母さんとも一緒になれないって言ってきたのよ」
「そうなの」
「それで婚約破棄をお家から言ってきて」
「おじゃんになったの」
「そう、酷いでしょ」
怒った顔での言葉だった。
「ずっと付き合ってて婚約までしてたのに」
「犬のことを話したらなの」
「それだけでね」
「いや、それで充分よ」
玉生は理江の話を聞き終えて怒った顔で答えた。
「彼氏さんもわかったのよあんたのこともあんたの家族のことも」
「わかったって何がよ」
「どんな人達かってね」
「どういうことよ」
「あのね、生きものを子供の時だけ可愛がって大人になったら捨てるとか」
玉生はむすっとして言い返す理江に怒った顔のまま再び答えた、飲むのも食べるのも止めてそうして言うのだった。
「普通に駄目だから」
「そうよ、当たり前じゃない」
「そんなことする家族と誰が付き合うのよ」
「彼氏さんそれで理江のことわかったのよ」
「あんたのお父さんとお母さんのこともね」
「全部わかったから婚約破棄したのよ」
「平気でそんなことする人と誰も付き合えないわよ」
同窓会に参加していた面々がここで理江に一斉に言ってきた。
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