第106話 難楼討伐 後編
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「私はあなたのお優しい心を好いています。そして、その心は本物と思っております。ご自分の名声を傷を付けてまで人の命を救うあなた様は」
冥琳は私に更に接近してきました。
この誘惑に私は抗うこと叶わず、陥落しました。
冥琳との衝撃の時間を過ごした私は白蓮、白椿、白藤の訪問を受けました。
言うまでもなく私を小汚く罵っていました。
唯一、白蓮だけは私に何も言わず、ただ睨みつけていました。
白椿、白藤が激しく罵った後、白蓮は私にひとこと「何故、そこまでするんだい」と苦悶の表情で言いました。
白蓮意外の二人はその意味が分からなかったようでしたが、その言葉は私には辛かったです。
白蓮はそれだけ告げるとそれ以上何も語らず、私の陣幕を去っていきました。
その後を慌てて、白椿、白藤が追っていきました。
白蓮は私の行為の真意を理解したようです。
彼女は私が己の欲で女を差し出させと言うような人間でないと確信しているのだと思います。
そのことは嬉しい反面、彼女への裏切りをしているような気持ちになりました。
白蓮にとって、烏桓族は粛正の対象でしかないのです。
それを私は泥を被ってまで守ろうとしたのです。
彼女の心境は複雑な心境だと思います。
私は彼女ともう一度話をする機会を作るべきでしょう。
私は自分の妾の話と冥琳の側室の話の件を含め問題を抱えることになりました。
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