第四百五十話 眼魔大戦争その十一
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「だからだ」
「早いんですね」
「その通りだ」
「光の動きでしたら」
アルベドも言った。
「確かに加減していても」
「この通りだ」
「すぐにですね」
「用意出来る」
「そうですね」
「じゃあ一緒に食べましょう」
うさ丸は自分が入れたいものを用意して言った。
「これから」
「お握りもあるわ」
「それにサンドイッチもね」
「アンパンもね」
天道いつき、むつみ、ななせはそうしたものも言ってきた。
「どんどん食べてね」
「戦いはまだ続くし」
「遠慮なくそうしていってね」
「そうさせてもらうね」
うさ丸は三人に答えてだった。
お握りを手に取った、そして。
ミロはおでんを食べて言った。
「おでんは最高だ」
「ギリシアにはないですね」
「うむ、こうした料理はな」
ミロはうさ丸に答えた。
「色々な料理があるが」
「それでもですね」
「おでんの様なものはない、そして食べてみるとだ」
「美味しいですか」
「実にな」
「ギリシアはオリーブじゃな」
クロノワールはおでんの蛸を食べている、それを今は人間の歯であるがその歯で見事に噛み千切って食べている。
「そうじゃな」
「昔からよく使っている」
「神話の頃からな」
「やはりだ」
「ギリシアといえばな」
「オリーブだ」
ミロは自分から言った。
「貴殿が言うことは正しい」
「そうじゃな、しかしおでんにオリーブはな」
「それはどうも」
雪歩が困った顔でサンドイッチを食べながら言ってきた。
「私としては」
「合わんのう」
「そうとしか思えません」
「わらわもじゃ、それはない」
クロノワールにしてもというのだ。
「やはりじゃ」
「おでんはお味噌かですね」
「お醤油じゃ」
「その味付けですね」
「そうじゃ、そしてからしを付けてな」
「食べますね」
「そういうものじゃ」
それがおでんだというのだ。
「やはりな」
「そうですよね」
「オリーブは考えられん」
「ちょっと」
「あっ、それ面白そうだな」
だが幸平は二人の話を聞いてこう言った。
「ちょっと作ってみるか」
「おい待てこら」
その幸平に後ろから川島麗が怒った顔で言ってきた。
「また変なもの作る気かよ手前は」
「何でもチャレンジだろ」
「絶対に合わないもの作ってどうするんだ」
「やってみて美味かったらいいだろ」
「絶対に駄目に決まってるだろ」
それこそというのだ。
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