第四百五十話 眼魔大戦争その九
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「だからな」
「はい、寝袋に入って暖まって」
「寝るな」
「そうして下さい」
「いい奴だないつも思うけれどな」
バンはコンには微笑んで述べた。
「気配りも出来ていてな」
「そうでしょうか」
「ああ、春虎の兄さんはいいお供を持ってるぜ」
「そう言って頂けると有り難いです、では」
「ああ、暖かくしてな」
「お休み下さい」
「そうさせてもらうな」
こう言ってだった。
バンも春虎達も寝袋に入って休んだ、だがバンはこれといっていびきはかかず春虎達は困ることなく寝られた。
戦闘は続いていた、それは夜もそうであり明け方になってもだった。
続いていた、アニエスは朝日を見て言った。
「どっちかっていうと私達はね」
「夜の方がいいわね」
「ええ、妖怪はね」
こうローズに話した。
「どうしてもね」
「やっぱりそうね」
「お昼でも動けるけれど」
そして戦えるがというのだ。
「それでもね」
「夜の方がよくて」
「それが終わるから」
それでというのだ。
「少しね」
「残念ってことね」
「どうもね」
「それではアニエスさんは」
玲奈がアニエスに言ってきた。
「休憩に入られますか」
「言ったでしょ、お昼でもね」
アニエスは玲奈にこう返した。
「動けるって」
「それではまだ、ですか」
「戦うわ、任せてね」
「それでは」
「一緒に戦っていきましょう」
「是非」
「それであんた休憩に入ったら」
アニエスは玲奈のその時のことを話した。
「やっぱり食べるのね」
「食べることは大好きですから」
玲奈は上品な笑顔で答えた。
「ですからその時は」
「やっぱりそうよね」
「その娘の食欲は変わらないわ」
小糸が言ってきた。
「どんな時も」
「そうみたいね」
「だから」
小糸はさらに話した。
「その時はまた見られるわ」
「この娘の食べっぷりが」
「それがね」
「玲奈って凄く食べるけれど」
ローズも言うことだった。
「一体何処に入っているのか」
「ああ、それ不思議だよな」
さりなもそのことを言う。
「普通に二十人前は食ってるよな」
「もっと多いかも」
「そこまで食ってるとな」
それこそというのだ。
「流石にな」
「そう思うよね」
「ああ、あたしも食うけれどな」
それでもというのだ。
「流石に玲奈まではな」
「食べられないわ」
「だからな、まあ食う人は食うからな」
そうした者はというのだ。
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