第三章
[8]前話
「もう言い逃れ出来なくて」
「罰金払わさせられて前科も付いて」
「それでね」
そのせいでというのだ。
「会社も首になったのよ」
「それでいなくなったのね」
「それで実家に帰ったら」
優は昭子のそれからのことも話した。
「ご両親とお兄さんにあまりにも馬鹿なことをしたから鼻血出るまで殴られて」
「鉄拳制裁ね」
「家追い出されたらしいわ」
「会社首になって家からも追い出されたのね」
「そう、部屋も当然いられなくなったし」
会社を首になって家賃も払えなくなってだ。
「今はネカフェ難民でね」
「お仕事探してるのね」
「けれど前科ついたから」
「中々見付からないのね」
「もうどうしようもないかも」
「そうなのね、まああの娘馬鹿でしかも倫理観もなかったから」
同僚もこのことは知っていた。
「だからね」
「そんな娘だったから」
「そうなるのも当然ね、それで犬はどうなったの?」
同僚は優にこのことも聞いた。
「それで」
「保護団体の人が私から譲り受けてくれてね」
「そうしてくれたの」
「今はちゃんとした飼い主の人を探してくれて」
「その飼い主の人となのね」
「楽しく暮らしているわ」
「それはよかったわ、それで昭子インスタも閉鎖したし」
仕事がなくなり家からも追い出されてそれどころではなくなったからだ。
「馬鹿なことして人生もインスタも終わったわね」
「ええ、正直自業自得としかね」
「思えないわね」
「全く、まさかと思ったけれど」
「本当に馬鹿だったわね、あの娘」
「本当にね」
優もこう言うしかなかった、この時彼女は自分の部屋がペット不可であの時ごる吉をそのまま引き取れればよかったのかとも思った、だが。
何時か引っ越して自分は生きものを飼っても最後まで大事にしようと思った、そうして休日にごる吉に会いに行くとごる吉は元気だった。彼は見たところもう昭子のことは完全に忘れていた。
インスタどころか人生も 完
2021・1・17
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