暁 〜小説投稿サイト〜
X Dimensions SoldierS Re: Xros Rays
共通ルート
第16話 集結、そして再会
[6/15]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
対して『生きるのを諦めるな』と叫び、彼女をノイズから守る為に己の命と引き換えに絶唱を歌ったことが蘇る。

奏はバードラモンから降り、響の元へ駆け出すと……彼女を強く抱き締めた。


響「か、奏さん!?///」


突然抱き締められ、顔を赤くしながら慌てふためく響に奏は……


奏「………ありがとう」

響「え……?」

奏「……あの時、命を捨ててでも助けたかった女の子が生きていてくれたことが……凄く嬉しいんだ……生きていてくれて、本当にありがとうな……」

響「! か……奏さん……!」


あの時命と引き換えに守ろうとした少女ーー響が生きていてくれたことに、奏自身何かが報われたような気がして、彼女の中で嬉しさが込み上げて来るのだった。

そして、奏の感謝の言葉を聞いた響の瞳から涙が溢れ出す。

惨劇とも言って良い3年前のツヴァイウィングの公演中に大量発生したノイズによる襲撃事件で『一人だけ生還した』ことを周りの人物・マスコミ・被害者の遺族に歪んだ形で捉えられ、 『人殺し』として家族共々いじめや迫害の対象にされ、学校は勿論家でも心無い嫌がらせを受け続け、さらには父親の蒸発も重なって身に余る理不尽に苛まれる日々を過ごして来た過去を持つ響にとって、奏の言葉は彼女の心の奥底にある傷に癒す救いの言葉であった。

ましてや命と引き換えに自身を助けてくれた女性にそう言ってくれたのだから、響にとってこれほど嬉しいものが無いのは確かである。


奏「あ、ごめんな、急に抱き付いたりして……って、何で泣いているんだ!? あたし、そんなに痛いくらいに抱き締めてたか!?」

響「あ、いえ、違います! ただ……奏さんに、私のことを命懸けで助けてくれた人に、生きていてくれてありがとうなんて言われたら……何か、凄い嬉しくて……///」

奏「おいおい、そんな当たり前のことで嬉し泣きするなんて大袈裟だなぁ〜。でも、まあ……元気そうにしているその姿を見たら、あたしもあの時命を賭けた甲斐があったってもんさ♪」

響「奏さん……あの時、私のことを助けてくれてありがとうございます。私、奏さんの『生きるのを諦めるな』って言葉に凄く励まされて、こうやってシンフォギア装者として頑張って来れました……奏さんには、本当に感謝しかありません///」

奏「そうか……そいつは良かったよ。君の纏っているギア、ガングニールなんだろ? あたしが纏ってたのとは別物なのは翼から聞いたけど、何かあたしの想いを背負ってくれているみたいで嬉しいよ。それに、よく似合ってるしな♪」

響「えへへ……♪///」


3年の時を経て感動的な再会を果たした響と奏に……


翼(奏、立花……2人とも嬉しそうで良かった。サプライズは大成功ね♪)



[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ